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“SNS映え”を狙って悲惨な事故 かわいい動物との自撮りで死亡、飼育員も道連れに

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画像はイメージです

 SNSが人々の生活に浸透した近年、“インスタ映え”と称賛される写真を撮りたい人も多いだろう。海外には、興味を引く写真を撮るために、危険を冒して命を失ってしまった人たちがいる。

 2019年1月、台湾に住む36歳の女性・ジジ・ウーさんが、登山中に足を滑らせ転落し、死亡した。ウーさんは山の頂上で撮ったビキニ姿のセルフィーを自身SNSに公開し話題になっていた人物。事故が起きた日も、山頂でビキニ姿で写真を撮る計画だったという。ウーさんは1人で台湾の玉山に登っていたが、途中で足を滑らせ渓谷に落下。足を負傷して身動きが取れなくなり、自分で警察に通報した。しかし雪のため救助が難航。救助隊がウーさんを発見したとき、すでにウーさんは凍死していたという。ウーさんがビキニ姿になるのは山頂だけで、登山時は山登り用の格好をしていたのだが、ウーさんが登ろうとした玉山は、アドバイザーなしで1人で登るには危険な山だったそうだ。ウーさんは事故前に「私は100以上の山でビキニ姿のセルフィーを撮る予定」と、地元テレビ局のインタビューに答えていた。

 動物とのベストショットを撮ろうとしたが、動物の予想以上の力によって死亡した人もいる。

 中国・山東(さんとう)省に住む男性が、セイウチとのツーショット写真を撮ろうとして溺死したと海外ニュースサイト『Deccan Chronicle』が報じた。2016年5月、男性は同省にある野生動物園に訪れ、飼育員の許可を取り、セイウチに接近してカメラのシャッターを切ろうとしたという。しかし男性がカメラを構えると、セイウチは男性の背中に思いきり噛み付き、セイウチが普段生活をしているプールに引きずり込んだ。飼育員が棒でセイウチをたたき、男性を助けようとしたが、セイウチは噛み付いたまま男性から離れなかった。飼育員はプールに飛び込み男性を助けようとしたが、セイウチから男性を引き離すことができず、男性は溺死。飼育員も帰らぬ人となった。セイウチの体重は1.3トンほどあり、飼育員の上に覆いかぶさり数分間、身動きが取れない状態になり溺死した。男性は動物とのツーショット写真を友人らに見せることを日頃から楽しんでいたという。

 危険なのは動物だけではなく、乗り物も同じだ。

 2014年3月には、スペイン・アンダルシア州に住む当時21歳の男性が電車の屋根で写真を撮ろうとして死亡したと海外ニュースサイト『The Local Spain』が報じた。男性は「意外な場所で自撮りをしたい」という思いから、停車中の電車の屋根で自撮りをしようと思いついたという。男性は電車の屋根の上でスマートフォンを構えたが、スマートフォンが高圧送電線に触れて感電。男性は感電のショックで地面に叩きつけられ即死した。死因は感電死だった。同記事によると、スペインでは停車中の電車でも電線に高圧の電流が流れている場合があるという。

 危険な写真は注目を集めやすい。しかしいい写真が撮れそうだからといって、自然や動物を甘く見てはならないだろう。

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