海外ニュースサイト『SURYA』と『Coconuts Jakarta』は2019年5月17日、インドネシアに住む20代前半と思われる女性が、まだ1歳くらいとみられる娘に缶ビールを飲ませていたと報じた。記事によると、母親が娘にビールを飲ませる行為はたびたび近所の人に目撃されており、近所の人が、不謹慎な母親がいることを知らせるためにこっそり動画を撮ったそうだ。動画はSNSに投稿されて拡散し、騒動になった。母親は娘にビールを飲ませた後「他の人はミルクを飲ませるけど、私はビールの方が好き! ビールを飲むと子供がすぐに眠ってくれるから」と、動画内で満足気に話している様子を記事は伝えている。2019年5月現在、警察が調査に乗り出したという情報はない。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「この母親は頭がおかしいのではないか」「何も知らずにビールを飲まされている子供がかわいそう」「立派な虐待。母親は逮捕されるべき」といった声が挙がっていた。
海外には、他にも軽い気持ちで子供に危険なものを与えた大人たちがいる。
2015年11月には、アメリカで、当時28歳の母親が、生後10カ月の息子にウイスキーを飲ませる事件が起きたと海外ニュースサイト『CrimeFeed』が報じた。息子は乳歯が生える時期にあったが、乳歯が生えることを痛がり、毎日のように泣いていて手が付けられない状態だったそうだ。母親は薬局で専用の薬を購入したが効かなかったため、哺乳瓶いっぱいにウイスキーを入れて息子に飲ませた。しかしウイスキーを飲んだ後、息子がぐったりとし始めたため、母親は焦って息子を病院に連れて行った。幸い、息子は一命を取り留めたが、母親は虐待の罪で逮捕された。母親は警察の調べに対し「息子が毎日のように泣いていてカッとなった。アルコールを飲めば痛みが和らぎ、静かになると思った」と話したという。
また2018年3月には、サウジアラビアに住む20代の男が、当時3歳の男児にたばこを吸わせる動画が拡散され騒動となったと海外ニュースサイト『National Helm』が報じた。動画には、男が自分でたばこに火をつけ吸い始めた後、脇に抱えた男児の口元にたばこをくわえさせ、吸ってみるように促す姿が映されていた。男児はたばこを吸った瞬間にむせたが、男は男児がせき込む様子を見て爆笑。男児は、男の従妹の息子だったという。何者かによって動画が撮影され、拡散されたことで警察が調査を開始。男は逮捕された。警察の調べに対し、男は「たばこは怖いものだと教えるためにやった」と話したという。
酒やたばこは小さな体にとって害であることは明らかである。子供が抵抗しないのをいいことに、害になるものを与えることは許されることではない。