メインイベントでは、新日本プロレスの小島聡に矢野安崇が挑戦。最後は小島のウエスタン・ラリアットの前に轟沈した矢野だが、声出し応援が可能だったこともあり、ファンの声援をバックに小島にどんどん食らいつく姿が印象的で、試合後も矢野への声援が止まなかったのは、収穫と言っていいだろう。
バックステージで小島は「何年ぶりだろう、この会場に来るの。5年は経ってるかな。もしかしたら、最後に試合してから10年ぐらい経ってるかもしれない。新日本にUターンしてからほとんど来た記憶がないから。そういう意味でもすごく感慨深い、懐かしい会場で、またこうやってメインイベント張らせてもらって、とてもありがたいと思っています」と久々となる新木場のリングに感慨深げ。
さらに、「しかもこれから先のノアを、これから先のプロレス界を支えていくであろう矢野選手と試合できて、すごく自分も若返った気持ちになりました。今現在、プロレス界の矢野と言えば矢野通かもしれない。だけどあいつも、安崇もいつかプロレス界の矢野って言われたら一番先に思い出せるような、そんなプロレスラーになってほしいと思います。基本があまりにもしっかりしてる。正直、体大きくない選手だから、どんなんだろうと思ってしまった自分が恥ずかしい。本当に基礎中の基礎全てできている。やっぱノアの選手ってすごいなって改めて思うよ、こういう時に。8か月プロレスリング・ノアで試合してきて、こういう選手とやれて。本当に基礎がしっかりしてる。普段、試合前の練習とかでも、今練習生やってる子たちの練習とか見てるけど、本当に厳しくて、本当にしっかりやっている。上の人が教えてるところも素晴らしいけど、本当に未来のプロレス界を担うだけのものを持ってるからこそデビューできてるんだなと改めて思ってます。プロレスラーとしてデビューできてることが本当にすごい。それはプロレスリング・ノアを見てれば本当にわかる。それだけは私は今、声を大にして言いたいと思います。またいい体験、いい経験させてもらいました。ありがとうございました」と矢野の実力もしっかりと評価することを忘れなかった。
◆プロレスリング・ノア◆
『NOAH“NEW HOPE”』
2022年12月18日
東京・新木場1stRING
観衆 205人
▼シングルマッチ(60分1本勝負)
○小島聡(12分46秒 体固め)矢野安崇●
※ウエスタン・ラリアット
(どら増田)