アルゼンチンは前半34分にリオネル・メッシのPKで幸先よく先制すると、その5分後にフリアン・アルバレスが追加点を奪い「2-0」で前半を折り返す。後半も選手交代を駆使しながら圧力を強めるクロアチアの攻撃をしのぎつつ、24分にアルバレスがダメ押しの3点目を決め快勝を収めた。
>>W杯アルゼンチン戦、メッシが敵主将に怒り? 謝罪無視後に態度一変、試合終了間際の光景に驚きの声<<
中継していた『ABEMA』では試合の振り返り、決勝トーナメント表確認などの後にアルバレスの試合後インタビュー映像が流れたが、家族・友人への思いについて質問を受けたアルバレスの回答を、同時通訳が「みんな本当に、きちがいみたいに喜んでいると思いますよ」と翻訳。この回答を最後にインタビューは終了したが、スタジオに画面が切り替わった直後、スタジオのアナウンサーは「一部不適切な表現がありましたことをおわび申し上げます。失礼いたしました」と謝罪した。
中継内では通訳の氏名などがテロップで表示されることはなかったため、この同時通訳が日本人だったのか、それとも外国人だったのかは不明となっている。ただ、この後に流されたメッシの試合後インタビュー映像でも、同時通訳は外国メディアが投げかけた最初の質問を翻訳する際に「どうですか、このきちがいのような皆々の喜びの…今何が頭をよぎっていますか」と、アルバレスのインタビューと同様の表現を用いていた。
この試合後インタビューを受け、ネット上には「謝罪入った直後にまた同じこと言うのは予想外だった」、「通訳に悪意はないんだろうがちょっとビックリしたな」、「映像流す前にチェックとかする時間なかったんだろうか」といった驚きの声が寄せられた。
今回のインタビューについてはファンだけでなく、スタジオゲストとして出演していた霜降り明星・せいやも困惑を隠せない様子を見せている。せいやはメッシのインタビュー映像が終了した後、「ちょちょちょっとほんとに、ちょっと不適切な…ちょっと心配で話聞いてなかったです。手汗がちょっと」とメッシの話があまり頭に入ってこなかったとコメント。その後には「すみません、失礼しました」とアナウンサーと共に頭を下げている。
試合後インタビューに思わぬ注目が集まった今回の一戦だが、勝利したアルゼンチンは2014年ブラジル大会以来となる決勝進出が決定。1986年メキシコ大会以来36年ぶりの優勝をかけて、15日に行われる準決勝・フランス対モロッコ戦の勝者と19日の決勝で激突する。
文 / 柴田雅人