「優勝したらパレードができるように、秋には御堂筋を空けておく」というのは松井一郎大阪市長が知事時代から、京セラドーム大阪で始球式を行うたびに公約しており、本来なら昨年の優勝時に開催されるべき企画だったが、コロナ禍を考慮して京セラドームでバーチャルパレードをするに留めた。吉村洋文大阪府知事は「来年も優勝してもらって、今度は御堂筋でやりたい」と話していたが、これが日本一という最高の結果で実現した形だ。
大阪・御堂筋をライトアップする『大阪・光の饗宴2022』開宴式の企画として開催された今回の優勝パレードは、異例のナイター開催となったが、約40万人が集結。オリックスファンも全国各地からお祝いに駆けつけた。吉田正尚選手会長とともに先頭車に乗っていた中嶋聡監督は「ビックリしちゃった。ホントに凄く人が多くて嬉しかったですね」と大観衆に驚いたようだが、「ここに本拠地があるわけですから、これから先のことを考えて、いっぱい来て欲しいですね。いっぱいの人が来てくれたら、選手も張り合いが出るでしょうし、下手なプレーできませんし、そういうのもありますんで。いっぱい来て欲しい。その意味も踏まえて、今日のパレードは非常に嬉しかった」と来シーズンは京セラドームに多数の観客に駆けつけてもらいたいと語った。
エースの山本由伸は「たくさんの方が集まっていただいて、非常に嬉しかったです。こういったパレードをしていただいて感じました」と語ると、車からの景色は「最高でした」とひと言。パレード自体は「最初からずっと良かったです」という。また、「思った以上に集まっていただいて、こんな最高な思いをなかなかできないので、また来年できたらなと思います。ホントに最高だったと思う」と三連覇をした上で、再びパレードをしたい思いを口にしている。
パレードに参加した中嶋監督、本田仁海、太田椋、紅林弘太郎、宇田川優希らは、その足で秋季キャンプが行われる高知へバスで移動した。
(どら増田)