マッカーシーは2015年ドラフト5順目(全体148位)でメジャーリーグのレイズに入団した左投げ左打ちの外野手兼一塁手。2019年からはジャイアンツに所属し、今季はレンジャーズとマイナー契約を結んでいた。メジャーでは通算4試合の出場にとどまり結果は出なかったが、傘下のマイナーリーグでは通算660試合に出場し打率.269、通算45本塁打、246打点、OPS.805をマーク。昨季は3Aで75試合に出場し15本塁打、打率.305、OPS.926の好成績をマークしていた。
福良淳一GMが貧打に悩むチーム事情から「チーム状況を考えたら、やっぱり長打力。ピッチャーが頑張っているときに早めに手を打たないと、というのがあって獲得することにした」と球団が獲得に動いた経緯を説明している。外国人野手は来日2年目のラベロ、新外国人のバレラがいずれも期待に応えられず、その時期に吉田正尚、杉本裕太郎、T-岡田といった日本人の主砲も欠いていたこともあってマッカーシーの長打力に期待していたのだ。
「新しい挑戦にワクワクしている」というマッカーシーは「自分は粘り強いバッターだと思うので、何とか打てるようにしたいのと、あとは守備の方でも貢献できるんじゃないかと思っている」と語り、守備では「レフト、ライト、ファーストは自信がある」と話していたが、59試合に出場し、打率.225、4本、19打点と期待には応えられず。ただ長打力があり足が速いという利点があり、先に帰国した2年目のラベロ、1年目のバレラとは違いクライマックスシリーズ期間中も練習には参加していた。
外国人投手は、セットアッパーとしてハマったワゲスパック、シーズン序盤はセットアッパーとして終盤は先発としてチームに貢献したビドル、シーズン中に159キロをマークしたバルガスは残留しており、野手が全員帰国したことになる。近年のオリックスはなかなか外国人に当たりがないだけに、来シーズンこそは計算できる外国人野手を獲得してもらいたい。
22日から開幕する日本シリーズは日本人打線でヤクルトに挑む。
(どら増田 / 写真・Rinco)