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西武、正捕手・森のFA慰留は厳しい? 新天地候補はオリックス・巨人か、今オフ屈指の大物の決断は

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 クライマックスシリーズから日本シリーズへと盛り上がりを見せるプロ野球。しかし、この時期のもう一つの大きな関心事であるストーブリーグも、すでにその熱は高まり始めている。

 今オフ、各球団の多くの主力選手のFA移籍が噂されてきている中で、大きな注目を集めているのが西武の森友哉だ。

 今季、プロ9年目で国内FA権を取得、2019年には首位打者、MVPを獲得し打線の軸として、リーグ優勝の原動力となった。正捕手としても西武を支え、攻守で核となりチームを支えた。今シーズンは4月に右手人差し指を負傷し、約2か月の戦線離脱を余儀なくされ、打撃成績も精彩を欠くこととなった。

 しかし、現在27歳とプレーヤーとしての成長過程である年齢もあることからも、その価値は揺らいでいない。すでにオリックス、巨人、DeNAなどが候補として有力視されており、特に、リーグ連覇を果たしたオリックスや、「強打の捕手」を求める巨人による獲得競争が予想されている。

 球界屈指の打撃センスを誇るキャッチャーであるだけに、環境が変わることでどんなパフォーマンスが見られるか、今後への期待を寄せるファンも少なくない。

 一方で、懸念されるのが現所属の西武の弱体化だ。

 今季は熾烈を極めたパ・リーグペナントレースで3位に食い込み、3シーズンぶりにクライマックスシリーズ出場を果たすもソフトバンクに連敗を喫し、2022年シーズンの戦いを終えている。

 これまで、西武からのFA流出のケースが多いことは周知の事実であり、1993年の制度導入以降、チームの顔となった多くの主力選手がFA宣言により退団してきている。近年では、増田達至や中村剛也などが「宣言残留」を果たしているものの、現在も選手流出というイメージが拭いきれていない。
今オフは森に加え、外崎修汰もFAでの移籍が囁かれており、メディアやファンもその動向を注視している。

 昨年の最下位からAクラスへと巻き返すこととなった今シーズンだが、6年間指揮を執った辻発彦監督が退任。来季からは松井稼頭央新監督の下、新たにチームが生まれ変わる大きな節目となるシーズンだ。

 長年に渡り不動のレギュラーとして「扇の要」を担ってきた森。今オフの主役となるであろう27歳の決断は、復活を期す西武球団の今後を大きく左右するといっても過言では無い。(佐藤文孝)

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