視聴率こそ1ケタ続きだが、見逃し配信(ビデオリサーチ調べでTVer、FOD、GYAO!の合計値)では記録を樹立。第1話は、「単話での放送後1週間の見逃し配信再生数」でフジテレビ全番組の歴代最高となる531万再生。第2話は567万再生でさらに更新し、TVerでは過去に配信された民放全ドラマの最高記録を塗り替えた。
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完璧な手話で俳優としてのグレードを上げたのは目黒。Snow Manでは「めめ」の愛称で親しまれ、180センチ超えの長身に甘いマスクでモデルも務める、歌手、俳優との“三刀流アイドル”。ジャニーズJr.時代は「宇宙Six」に身を置いて、嵐のバックダンサーとしてコンサートツアーに同行。メンバーとは公私ともに親しくなったが、19年にSnow Manの追加メンバーに抜擢されて、CDデビュー決定とともに卒業。スターへの街道を駆け上がった。
Jr.時代の目黒を推していたのは、かなり意外だが大野智だ。20年末から活動を休止している大野は、現在一般人を満喫中。最後の俳優業は、主演映画「忍びの国」だった。同作の主題歌は、嵐が17年にリリースした52作目のシングル「つなぐ」。初披露は、17年のコンサートツアー「ARASHI LIVE TOUR 2017-2018『untitled』」。パープルを基調としたロングコート仕立てのゴージャスな衣装で、振り付けも自身が担当した。
このツアーにも、宇宙Sixが同行。終了後、主役の大野からバックダンサーの目黒はパープル衣装を譲り受けている。
「ジャニーズは基本、先輩の衣装を後輩が継いでいきますが、それはあくまでも人数が多いJr.同士の話。ですが、嵐ほどのトップグループがJr.メンバーにソロの衣装を伝承するのは異例です。大野くんのオキニ(お気に入り)だった証拠です」(古参のアイドルライター)
目黒はその衣装をのちに、ステージで着用。ネットをパトロールする熱心な追跡班が見つけて、ファンに知れ渡ることになった。大野は、目黒に光る何かがあることを見抜いていた。Snow Manがジャニーズ事務所イチCDを売るトップアイドルになった今、テレビの向こうの大野は何を思うのだろうか。
(伊藤由華)