シンガポールで「自分はインドの女神の生まれ変わりだ」と主張し多くの信者を作った52歳の女が、信者らに人間の便を食べさせるなどの虐待行為をしていたとして50の罪に問われることになった。海外ニュースサイト『INSIDER』と『The Straits Times』、『The Daily Star』などが10月11日までに報じた。
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報道によると女は2012年から2020年5月までの約8年間で、少なくとも14人の信者に対し、虐待をしていたという。5人(一部情報では4人とされている)の信者は罰という名目で人間の排便を食べさせられていた。健康被害は現在までに報告されていない。また別の43歳の女性信者はハサミで腕を刺され、ペンチで歯を抜かれ、つえで殴られ、2階から飛び降りさせられていた。43歳の女性信者は目にエッセンシャルオイルを注がれ、出血するまで左耳をねじられたこともあった。
さらに女は寄付をすれば病気が改善すると言い、信者らから合計で数百万ドル(百万ドル=約1億4700万円)をだまし取っていた。『The Daily Star』によると、ある信者の女性は35万シンガポールドル(約3650万円)を支払って女から牛を購入し、それ以外にもインドに寺院を建てるための資金として、同じ女性から2013年から2015年の間に合計約250万シンガポールドル(約2億6000万円)をだまし取った。女はこの寄付金で多くの物件を購入している。
犯罪が明らかになった2020年10月、女は虐待など10件の罪で起訴されその日から勾留されていた。しかしこのほど、排便を食べさせるなどの虐待や寄付金詐欺などの犯罪がさらに発覚して、女は40件の追加罪状に問われることに。合計50件の罪で起訴されることになったそうだ。女や信者らのコメントは現在までに出ていない。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「やっていることがどれもひどい。便を食べるなんて想像しただけで気持ち悪い」「普通なら便を食べるなんて無理だけど洗脳されていたら従ってしまうのかも。洗脳は怖い」「身体的な虐待の度合いがすごい。2階から飛び降りさせるなんて殺人に近い」「何か心に傷を負っていたとか、信者が女を信じた理由を知りたい」「信者らの洗脳が解かれて普通の日常を送ってほしい」といった声が上がっていた。
信者の心をコントロールして相手を傷つけた女の犯罪は決して許されない。信者らの心の傷が少しでも早く癒えることを願う。
記事内の引用について
「A woman who claimed to be the incarnation of an Indian goddess faces 50 charges, including forcing 5 devotees to swallow human feces as punishment」(INSIDER)より
https://www.insider.com/woman-who-posed-indian-goddess-forced-devotees-to-swallow-feces-2022-10
「Woman convinced followers she was deity and got them to give her millions, eat faeces」(The Straits Times)より
https://www.straitstimes.com/singapore/courts-crime/woman-convinced-followers-she-was-deity-they-gave-her-millions-hurt-each-other-and-ate-human-faeces
「Woman posing as goddess faces 50 charges, including five that saw devotees eat faeces」(The Daily Star)より
https://www.dailystar.co.uk/news/world-news/woman-posing-goddess-faces-50-28225872