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ヤクルト・高津監督、失点招いた奇策に批判「敵打線目覚める」 経験不足投手の連続抜擢が物議

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 25日に行われ、ヤクルトが「7-1」で勝利した日本シリーズ第3戦・オリックス戦。ヤクルト・高津臣吾監督が見せた継投策がネット上で物議を醸している。

 問題となっているのは、「7-0」とヤクルト7点リードで迎えた9回裏でのこと。高津監督はこの日先発・高橋奎二を6回まで投げさせた後、7回は石山泰稚、8回は清水昇と勝ちパターン投手を投入し相手打線を封じる。ところが、9回裏は直前に3点を追加したこともあってか勝ちパターンではなく、左のワンポイント要員・久保拓眞を起用した。

 日シリ初登板となった久保は先頭・宗佑磨を遊ゴロに仕留めたが、ここで高津監督は久保を降ろすと、今季は勝ちパターンはおろかリリーフ登板もほとんどなかった(10登板中2登板)小澤怜史を投入。こちらもシリーズ初登板の小澤はいきなり3連打を浴び1点を失い、なおも1死一、二塁とピンチを招いたが、ここから紅林弘太郎(中飛)、福田周平(二ゴロ)を抑えなんとか最少失点で試合を締めた。

 >>ヤクルト戦、中村へのファール判定に「納得いかない」と批判 敵打者にハメられたと怒るファンも、バント直後の接触が物議<<

 勝ちパターン外の投手を相次いで投入した高津監督の継投策について、ネット上には「大差を活かして上手く場数を踏ませた」と評価する声が上がったが、中には「最後の最後に余計な隙を見せるなよ」、「大量リードだからって舐めた継投するのはダメだろ、案の定点取られてるし」、「久保、小澤を試せたメリットよりも、相手を勢いづかせるデメリットの方が大きい」「土壇場の1点が原因で、次戦以降敵打線が目覚める気しかしない」といった批判も見られた。

 「オリックスはこの日1〜8回を計5安打・無得点と打線が大苦戦。1回、4回、7回と得点圏のチャンスは何度か作ったものの、いずれもものにできないまま9回裏を迎えていました。高津監督は試合展開が一方的だったことから、シリーズ未登板投手の状態を見極めるのに絶好の機会と考え久保、小澤を投入したのでは。ただ、ファンの間ではこの継投策に付け込んで完封負けを阻止したオリックスが次戦以降、勢いづくことを懸念する声も少なからず見られます。実際、オリックス・中嶋聡監督は試合後に応じた取材の中で同戦の好材料について『それ(9回の反撃)しかない、無理やりポジティブに言えば』と口にした上で、『引きずっている場合ではないし、まだ負けたわけではない。やり返すチャンスはある』と次戦以降の逆襲に闘志を見せたと伝えられています」(野球ライター)

 25日の試合を制し、シリーズ成績を「2勝0敗1分」としたヤクルト。物議を醸した高津監督の継投は第4戦以降にどのような影響を及ぼすのだろうか。

文 / 柴田雅人

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