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「『八重の桜』(NHK総合)で、会津藩士の父親を演じさせていただきました。自分の中で福島県人の意識があります。その後、別の作品で薩摩藩士の役をオファーされたんですが、お断りしました」と挨拶した松重。「息子が郡山出身の女性と結婚し、孫も郡山で生まれたので、ますます絆が深まって感無量です」と公私ともに福島と縁が深いことを明かした。
松重と言えば、『孤独のグルメ』(テレビ東京系)の井之頭五郎役が有名だが、「あのドラマはメインがおかずだと思われていますが、おかずを食べるとご飯が食べたくなるのがミソで、ご飯を食べたくなる演出です」と白飯とおかずの深い関係を指摘。「福、笑い」の試食で、「(白飯は)主食と言いながら主役の座をおかずに奪われがちですが、これはご飯だけで完結しますね。深みと甘み、コクの全てが口の中で出来上がる」と舌鼓を打った。「嘘がないんですよ。ドキュメンタリーです」と演技ではない美味しさをアピールした。
同席した、福島県クリエイティブディレクターの箭内道彦氏は「松重さんは日本で一番美味しいものを知っている方」とコメント。試食では、松重から「孤独ではなく3人で食べましょう」と促されて、炊き立ての「福、笑い」を口に運んだ。「松重さんの姿を拝見しながら食べることができたのが、最高のメインディッシュでした」と名バイプレイヤーの隣で味覚以外も堪能していた。
福島県の井出孝利副知事は「『福、笑い』は甘くて粒が大きいお米。米農家の方と、『福、笑い』の美味しさは子どもに食べてもらうのが一番伝わると話しました。ぜひ手に取って食べてもらい、素直に美味しさを感じていただければ」とPRした。「福、笑い」は厳しい条件をクリアした希少なブランド米。10月28日からオンエアされるCMは、箭内氏が監修し、郷愁を誘うアニメーションに松重のナレーションが重なり、思わず笑みがこぼれる仕上がりとなった。
(取材・文・写真:石河コウヘイ)