今シーズンは8月30日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦(宮城・楽天生命パーク宮城)で、9回2アウト一、二塁の場面で打席に立つと、東北楽天のクローザー松井裕樹から逆転タイムリーツーベースを放ち、チームの勝利に貢献。これが今シーズン初ヒットだったことも話題になった。
西村は決勝打の気持ちについて「ここまで自分の中で悔しい思いもたくさんあったんですけど、チャンスを頂いた中で、なんとか次につないでやるぞという気持ちでしたし、なんとか1本出てくれてよかったです!相手はいい投手なので、甘いところに来たら逃さないようにという思いで打席に立っていました。外野も前に来ていたので、打った瞬間、よっしゃ!と思いましたし、素直にうれしかったです!毎日、毎日が自分にとっては大事な日々なので、引き続き変わらずに全力で頑張っていきたいと思います!」と力強く語っていた。
8月は2試合出場で打率.222、9打数2安打2打点、9月は出場10試合で打率.154、26打数4安打4打点をマーク。外野手が不足していたこともありスタメン起用も多く、もともとキャッチャー出身のため肩も強い。また足も速い選手で守備範囲は広かった。そのため、今シーズンは最終戦まで一軍に同行。クライマックスシリーズでも一軍に同行し、日本シリーズに向けて、17日も京セラドーム大阪で練習する姿が目撃されていた。
ファームでは打率.303、89打数27安打、2本塁打、11打点をマークしている。26歳とまだ若く、本人が現役続行を表明すれば興味を示す球団があるだろう。2017年に社会人野球のSUBARUからオリックスにドラフト5位で入団した西村。5年間で108試合に出場、打率.192、5本、23打点と数字は残せなかったが、長打率は.308をマークしており、失策もルーキーイヤーに2つ記録しただけである。
優勝には欠かせない試合で貢献した選手。新天地での活躍を期待したい。
(どら増田)