論外は「リングの俺は今、24時間プロレスラーNOSAWA論外、これを演じてるのがさ、本音の本音を言うと凄いきつくなっちゃって。今日は言える範囲でしか言えないんだけど、実際、ドクターストップかかっちゃって。自分が思ったよりも…何つったらいいのかな。こんな全然、明るく笑ってNOSAWA論外でいようと思ったけど、ちょっとセンチな感じで。今年46、キャリアが28年目になるんだけど、本音の本音を言ったらすげえ悔しくて。こればっかりは俺だけじゃなくてみんな来るわけだし。ここ数年、ホントに体きつかったからプロレス終活入ってるってずっと言ってて。でもまだできるなんて思ってたんだけど、どうやらもうポンコツじゃなくガラクタになっちまってさ。ポンコツは直せば動くけど、ガラクタって直しても動かないのと一緒で。その中でこの何年か死に場所を選んだってわけじゃないけど、プロレスリング・ノアっていう死に場所を選んで。正直、今もすげえ充実してる。今日なんかも。2月まで時間あるからいろいろ個人的にやっていくこともあるんだけど、ただ体の都合もあって、試合数も減ってそんなに出れないんだけど、出てる間は最後の最後までNOSAWA論外でいくから。今日言えんのそれぐらいだな。なんかある?別に俺みたいなのが辞めても話題になんないだろ。武藤さんはプロレスはゴールのないマラソンみたいなもんだって言ってて、ゴールしますって言ったけど、俺の場合はゴールにまでたどり着かなくてさ、棄権するような感じだから。でも2月21日、東京ドームで引退試合。プロレスラーとしては最高なんじゃないの。こんな俺みたいな二流レスラー…いや二流でもないな。1.5流かな。ドームで引退なんだから」と来年2.21東京ドームで開催する武藤敬司引退記念興行での引退を明言。
コンディションが悪いというが、「俺なんかさ、コンディションがいい時なんか一度もないんだけど、その中でもホント将来的に日常生活にまでいってしまうような感じで。今日俺が引退するって、どうせまたふざけて言ってんだろみたいに思ってんだろうけど、言った通りにリアルだから。本当は続けたい。気持ちとしては。でもやっぱプロレスって一人じゃできないからさ。いろんな人に迷惑かけたり、ちょっと守らなきゃいけないものもあったりして。プロレスラーとしての人生は俺は最高な方なんじゃないの? 幸せだったよね。こうやって最後もインディーから始めた人間が巡り巡ってノアっていう場所で、東京ドームで引退なんて、それこそ夢ない?まあ、そんなところかな」と将来的に日常生活にも支障が出る状態であるとのこと。
具体的には「症状まで言っちゃうと首、腰、ヒザ、肩、あと手首。もうそんな感じ。ただドームで引退するって言ったら、武藤さん、多少嫌だと思うんだけど、勝手に一蓮托生だよね、俺と武藤敬司は。そんなところかな、今日言えるのは。怒られるかもしれないね。勝手に決めんなよって。まあ出る間はノアジュニアのあんなしょっぱいの相手してもしょうがないから、小川(良成)先輩をとことん、こんな体でもボコボコにしてやりますよ。それが今、楽しくてしょうがない。それがモチベーションだよ。また改めてちゃんとプランニングもしてるから、その時ちゃんと話しますよ。そんな感じで。ただリアルに引退。悔しいね」と悔しさを滲ませていた。
これまで「前言撤回」を繰り返して来た論外だが、今回ばかりは本当にリングから降りる決意のようだ。
(どら増田 / 写真©︎NOAH)