報道によると、2人は秋季練習中の13日にそれぞれ取材に対応。その中で新井新監督からの慰留について、野間は11日に直接連絡をもらったことを明かした上で「そう言ってもらえるのはありがたい。残れば、新井さんの思う野球に貢献したい」と前向きにコメント。一方、西川は「どうなんですかね」、「ノーコメントです」と、慰留を受けての心境や連絡の有無などは全く言及しなかったという。
2人はどちらも外野を本職とする左打者で今季、野間は「85試合・.312・0本・16打点」、西川は「97試合・.315・10本・53打点」をマーク。新井新監督は12日の就任会見後に生出演した地元ローカル番組の中で、「選手が頑張って得た権利ですが、残ってもらいたい。居てもらわないと困る。彼らには私の思いを伝えている」と2人の慰留に乗り出していることを明かしていた。
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2人のコメントを受け、ネット上には「野間と西川でコメントに差があり過ぎだろ」、「連絡受けたかどうかもノーコメントって…そんな不穏な雰囲気出すなよ」、「西川の本心は分からんが、文面だけ見たらもう出ていく気しかしないな」、「最初前向きなこと言ってたくせに、って移籍後に言われないよう沈黙したのか?」、「去年からちょっと怪しい感じは出てたけど、いよいよ現実になる時がきたのか」と、西川の去就を案じるコメントが寄せられた。
「今オフFAで出ていくつもりなのではと物議を醸している西川は、昨オフの契約更改後会見でのコメントもファンをざわつかせています。1300万円増の年俸7600万円(推定)でサインした西川は金額には納得している旨を述べた一方、1~8番まで様々な打順で起用されたことについて『(得られるものも)ありましたけど、ごくわずかで。いろいろ悩みの方が多かったです』と愚痴をこぼしたり、球団からの背番号変更打診を『まだ早い』という理由で固辞した旨などをコメント。ファンの間では『打順コロコロに不満だったのか? だとしたら首脳陣は考えないとFA交渉に響きかねない』、『番号変更断ったのは来オフの権利行使を睨んでか?』といった見方も少なからず上がっていました」(野球ライター)
西川は8日に球団と残留交渉を行っているが、交渉後に応じた取材では「あと2、3回は話をすると思う。今日でどうこうはない」と本格的な話し合いはこれからと説明したことが伝えられている。仮に権利行使なら複数球団による争奪戦は濃厚とみられているが、果たして今後の展開はどうなるだろうか。
文 / 柴田雅人