問題となっているのは、幕内前半に行われた平幕・栃ノ心対平幕・琴勝峰戦前でのこと。中継では自社公式サイト『NHKスポーツ』にアップされた8日目の取組の再生ランキングトップ3を紹介。1位は平幕・北勝富士が連勝を8に伸ばした平幕・遠藤戦、2位は平幕・宇良が互角の攻防を制し5勝目を挙げた関脇・豊昇龍戦、3位は平幕・高安が2敗目を喫するも善戦した大関・貴景勝戦だった。
ここで実況は「西岩さん、弟弟子だった高安。6勝2敗どうでしょうか?」と、現役時代は兄弟子として高安を指導した西岩親方に話を振る。西岩親方は「ここ数場所悔しい思いをしてますので、その悔しさを後半戦にぶつけてほしい」と、今年は優勝同点1回(優勝決定戦で敗北)、負け越し1回、休場2回と悔しい場所が続いている高安のさらなる奮起を期待した。
この直後、舞の海氏は西岩親方に対し「親方まだ、(高安を)見捨ててなかったんですね?」と発言。これを聞いた西岩親方は「もちろんです」と即座に否定し、実況も苦笑交じりに「見捨てるわけないじゃないですか」と舞の海氏に反論していた。
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この舞の海氏の発言に、ネット上では「今の舞の海の発言はおかしい、後で抗議されても文句言えないレベルだろ」、「勝手な決めつけで失礼極まりない、西岩親方がいつ高安を見限ったんだ」、「親方表向きは笑って済ませてたけど、内心は相当ムカついたんじゃないか」、「なんなら実況も明らかに不満げだったよな…」といった批判が相次いだ。
幕内前半で飛び出た西岩親方への発言が物議を醸している舞の海氏だが、一部からは幕内後半の大関・正代対平幕・宇良戦前のコメントも問題視されている。ここでは2日目から7連敗中と絶不調の正代について話が展開されたが、その中で舞の海氏は「西岩親方も大関に上がりたかったんですけど上がれなかったわけですからね。そんな中で正代は大関に上がって(るわけ)ですね。もっとはつらつと相撲を楽しんでほしいですね」と、現役時代に複数回あった大関とりをものにできなかった西岩親方と現大関・正代を比較するような旨を発言。これを受け西岩親方は苦笑し、ネット上にも「西岩親方をわざわざ引き合いに出す必要は無かった」といった意見が寄せられた。
9日目は1横綱・3大関が総崩れと上位の役割を全く果たせなかったが、それ以上に舞の海氏の発言にモヤモヤを抱いたファンも少なくなかったようだ。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
『NHKスポーツ』の公式サイトより
https://www3.nhk.or.jp/sports/