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​​『鎌倉殿の13人』で株を上げたティモンディ高岸 涙を誘った名シーンも

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ティモンディ・高岸宏行

 現在、放送中のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でひときわ異彩を放つキャストがいる。お笑い芸人のティモンディ・高岸宏行だ。

 「高岸と言えば、『やればできる』のキャッチフレーズで知られる芸人。元高校球児でアスリート芸人としても重宝され、今年7月に独立リーグのBCリーグ・栃木ゴールデンブレーブスに入団。見事なピッチングを見せつけています。そんな高岸ですが、本格的な演技は『鎌倉殿~』が初挑戦。普段はゆったりとした口調で演技については懸念されていましたが、見事な演技力で視聴者を感動の渦に巻き込んだんです」(芸能ライター)

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 高岸は、北条家を支える伊豆の武士で、勇猛果敢な仁田忠常を演じた。芸人だからと言ってチョイ役というわけではなく、第一回から出演。源義高(市川染五郎)をそそのかし、鎌倉への謀反を企んだ一条忠頼(前原滉)を斬り捨てるシーンや、曽我兄弟の兄・十郎(田邊和也)との殺陣シーンなど、重要なシーンを任されることもあった。5話では戦で負けたことを政子(小池栄子)に報告。「大敗北にございます!」と涙を流したほか、22話では「やればできる」と彼の持ちネタが披露されることも。中でも、最も視聴者の涙を誘ったのは32話。彼の最期だった。

 源頼家(金子大地)と北条家の間で板挟み状態になった忠常。北条義時(小栗旬)を頼ろうとしたものの、タイミングが悪く「またにしてくれるか」と言われてしまう。忠常は笑顔で「かしこまりました」と彼を見送るが、すぐに絶望に満ちた顔に。追い詰められた彼は、誰にも相談できず、自ら頸動脈を切って自害を選んだ。

 本シーンについて、忠常が思い悩み自害を選んだ表情や行動に同情する視聴者もおり、「いつも包容力ある笑顔が、しかし転じて陰を挿す表情が印象的だった」「辛かっただろうな」「感情が持ってかれてしまった」とのコメントが。

 また、放送後には、高岸のこれまでの演技を讃えるコメントも溢れ返った。「絶望の演技が素晴らしすぎた…!」「仁田の笑顔と真顔の切り替えが凄い」「他の役も見たくなった」「殺陣や剣戟のシーンでは体躯を活かした演技が良かった」「喜怒哀楽に溢れた素晴らしい役どころ」「泣かされたよ」との反応があった。

 今回、役者としても株を上げた高岸。ほかの作品でも彼の演技を見てみたいものだ。

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