愛媛・済美高時代は甲子園をめざしていた高岸だが、実戦マウンドは10年ぶり。初回、先頭打者は不運な内野安打、次打者を二ゴロに打ち取ったはずが、二塁悪送球で無死一、二塁のピンチ。続く、元楽天の片山博視はこの日最速となる140キロで併殺打に仕留めたが、その後、2死三塁から暴投で失点。
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2回は先頭打者に左中間スタンドに運ばれるなど2点を失った。しかし、その後、味方が同点に追い付き試合は引き分けとなり、高岸は負け投手にはならず。試合後は観客を前に、満面の笑みで「今日は両者優勝で~す!」と絶叫した。
球場には今季最多の5021人が訪れ、生配信したティモンディ公式ユーチューブチャンネルでは、8万4000人超が同時視聴。各メディアによると、囲み取材で高岸は「今の自分を出し切りました。改善点はありますし、成長できるポイントも分かったので…」と早くも次回登板を見据えていたという。
「高岸に〝集客効果〟はあるとは思っていたが、まさか5000人も来場するとは思わなかった。高岸のグッズは飛ぶように売れ、東京から多くのメディア関係者も訪れた。高岸はチームとリーグに多大なる経済効果をもたらしただけに、入団させて大正解だった」(地元のメディア関係者)
2回52球を投げ、被安打3、5四球の3失点というほろ苦いデビュー戦となったが、肝心なのは、今後、プロとして通用するかどうかだが……。
「球速はそこまでではないが、元プロの片山が一部メディアに対して、『ど真ん中で〝いただき!〟と思ったら、カット気味に変化した』とコメントしているように、〝動くボール〟が武器。もっと力を抜いて投げられるようになればゴロの山を築けるのでは。本当は、ワンポイントリリーフで経験を積むのがベストだが、先発を予告しないと集客できないので、起用法が難しい」(スポーツ紙のアマチュア野球担当記者)
次回の登板でのパフォーマンスが注目される。