対 東北楽天ゴールデンイーグルス
宮城・楽天生命パーク宮城
8月30日
○オリックス(山岡)4-3(則本昂)東北楽天●
8月31日
○オリックス(田嶋)8-3(辛島)東北楽天●
9月1日
●オリックス(ビドル)8-11(藤平)東北楽天○
対 千葉ロッテマリーンズ
千葉・ZOZOマリンスタジアム
9月2日
○オリックス(山崎福)1-0(佐々木朗)千葉ロッテ●
9月3日
○オリックス(山本)4-3(ロメロ)千葉ロッテ●
9月4日
○オリックス(宮城)5-3(小島)千葉ロッテ●
※カッコ内は先発投手。
※125試合、66勝58敗1分けの3位。首位の福岡ソフトバンクホークスとはゲーム差なし。残り18試合。
先週のオリックスは5勝1敗と大きく勝ち越した。福岡ソフトバンクと、埼玉西武ライオンズが直接対決で首位攻防戦を繰り広げる中、両チームがつぶし合いをしてくれたこともあり、4日現在で上位3チームがゲーム差なしという異例の事態となった。
オリックスと2位の埼玉西武は残り試合が18試合、福岡ソフトバンクは23試合を残しており、試合数だけ考えると福岡ソフトバンクが優位なのだが、オリックスは福岡ソフトバンクと5試合、埼玉西武とは1試合残している。福岡ソフトバンクとは5試合全てが大阪の本拠地、京セラドーム大阪で開催される上、週末・休日開催だ。緊急事態が起こらなければエース山本由伸と、好調の宮城大弥を2試合ずつ先発として投入できる。
また福岡ソフトバンクと埼玉西武も5試合を残しており、ここがまたつぶし合いをしてくれればオリックス連覇の可能性がさらに高くなる。オリックスは東北楽天との5試合、千葉ロッテとの3試合、そして北海道日本ハムファイターズとの4試合を取りこぼさないことも連覇の条件になってくるのは言うまでもないが、福岡ソフトバンクとの5試合と、埼玉西武との1試合は総力をあげて取りにいきたいところ。相手チームも同じ気持ちで向かってくるだけに、一筋縄ではいかないかもしれないが、ここが最後の踏ん張りどころだ。
先週のゲームでは、これまで苦手としていた千葉ロッテの佐々木朗希からあげた2日の勝利が大きい。オリックスは山本を中7日にさせて、佐々木朗にぶつけなかった。5回に伏見寅威の内野ゴロの間に取った1点を5回まで山崎福也、8回まで山崎颯一郎、そして最終回は阿部翔太がプロ初セーブをマークし、無失点リレーで勝利。その後の3連勝につなげてみせた。
山崎福は「相手投手もいい投手だったので、なんとか先に点を与えないぞという強い気持ちを持って、マウンドに上がっていました。ランナーを出してしまうことも多かったんですが、しっかりと落ち着いて投げることができたと思います。リリーフ陣にもう本当に感謝しかないです!(この日から復帰の)監督が帰ってきたということで、みんな気合いが入っていたと思います!」と語った。新型コロナウイルス陽性判定によりチームを離れていた中嶋聡監督が帰ってきたことも大きかったようだ。
また4日の試合では、山本が7回に崩れる場面があったものの最後まで投げきった。「シーズンも終盤で落とせない試合が続いているので、とにかく気負い過ぎないように、リラックスと言いますか、力を抜いてマウンドに上がっていました。思い切った投球ができたと思いますし、気持ちで投げ切れたと思います。最終的に4-3になってしまったんですけど、4点を取ってもらっていたことで少し楽に投げることができたと思います。3点取られてしまって1点差になっていたので、最後までしっかりと自分が抑えようという気持ちでした。先に4点を取ってもらっていましたし、そこから逆転されるわけにはいかないと思っていたので、気合いを入れ直して投げました」とエースにふさわしいコメントを残している。
今週は6日から北海道・札幌ドームで北海道日本ハムと2連戦、8日には埼玉・ベルーナドームで埼玉西武と今シーズン最終戦を行い長かったビジターの連戦が終了。10日から京セラドームで福岡ソフトバンク2連戦が待っている。1試合も負けられない1週間が始まった。
(どら増田)