この日先発の赤星は2点の援護をもらい1回裏のマウンドに上がったが、2死満塁から堂林翔太に2点タイムリーを浴び早々に援護点を吐き出すなど立ち上がりから不調。続く2回裏は無失点に抑えたが、3回裏に1死一塁から坂倉将吾に勝ち越し2ランを被弾しこの回限りでマウンドを降ろされた。
「3回4失点・被安打3・四死球4」で敗戦投手となった赤星について、桑田コーチは試合後に応じた取材の中で「(赤星には)期待していたんですけど、大事に行き過ぎたというね。もうちょっと気迫とかそういうものを前面に出して投げてもらいたいですよね」とコメント。打たれることを恐れて慎重に投げようとし過ぎだと苦言を呈したという。
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この桑田コーチのコメントを受け、ネット上には「確かに初回から内外角共に際どいコースを攻めすぎな感じはあった」と同調の声が上がったが、中には「赤星の背信投球は、ポジションたらい回しにしてる首脳陣も悪いのでは?」、「3か月先発、2か月リリーフで使ってまた先発。そんな使い方するからこういう結果になるんだ」、「リリーフで結果出してたのに、先発に戻したのがそもそものミス」といった首脳陣批判も少なからず見られた。
「今季の赤星は開幕から先発ローテで起用されるも『9登板・3勝4敗・防御率4.93』と結果を残せず、6月下旬にリリーフに配置転換。リリーフでは『18試合・0勝1敗5ホールド・防御率2.35』と安定した数字を残すなど適性を発揮していましたが、28日の試合で2か月ぶりに先発に戻されました。首脳陣は赤星がリリーフで結果を出していること、先発ローテを安定して維持しているのが戸郷翔征以外に不在と台所事情が苦しいことなどから再先発させたとみられますが、赤星の炎上はこのたらい回し起用も原因と考えているファンは少なくないようです。一般的に先発とリリーフは調整法や登板時の力配分が異なり、過度な配置転換は故障・不振につながるリスクも小さくないとされていますので、赤星もマウンド上で難しさを感じていた可能性はあるのでは」(野球ライター)
試合後の報道では「次回も先発で投げてもらおうと思います。次は結果を出してくれると信じてます」と語ったことも伝えられている桑田コーチ。赤星を見限らずに汚名返上のチャンスを与えるという決断は果たして吉と出るのだろうか。
文 / 柴田雅人