問題となっているのは、「1-0」と巨人1点リードの5回表無死でのこと。打席の中日・土田龍空が遊撃、左翼の中間付近に落ちる左前打を放つ。ポランコはこの打球をワンバウンドで捕ろうと自身から見て左方向に動く。ただ、打球は右方向に跳ねたため逆を突かれる形になり、ワンバウンドではなくツーバウンドでの捕球となった。
すると、ポランコの動きを見た土田は一気に二塁を狙い、ポランコも慌てて返球するも刺せず。これにより無死二塁となった巨人は、この後石橋康太の犠打、高橋宏斗の投野選で1点を失った。
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同点を招いた形のポランコだが、本人は打球の跳ね方が不運だったと思っていたのか、土田の二塁到達直後に首を横に振る仕草を見せた。ただ、中継解説・中畑清氏(元DeNA監督)は「首をかしげてる場合じゃないのよ!」、「この守備であっけなく二塁に行かれたら(投手も)たまんないでしょ」と投手の足を引っ張る拙守だと苦言。さらに「僕なら代えてますよ」と、自分が監督なら懲罰交代を命じるとまで言い放った。
ネット上のファンからも「何だ今の守備は、打球の追い方から送球までチンタラし過ぎだろ」、「土田が俊足なことを差し引いても、あの当たりで二塁まで進まれるのは話にならない」、「何一つ擁護できない怠慢プレー、先週もやってたしいい加減にしてほしい」と怒りの声が相次いだ。
「今季から巨人でプレーするポランコは25日終了時点で『.244・18本・46打点』と打撃では一定の数字を残している一方、守備では緩慢な動きで度々物議を醸している外野手。直近では8月19日・阪神戦7回表無死で三塁線に転がった阪神・ロハスの打球処理にもたつき二塁進塁を許すと、直後に佐藤輝明が右安を放ちロハスが生還。この1点が決勝点となりチームは試合に敗れています」(野球ライター)
25日のポランコは直後の5回裏に先頭として二塁打を放つと、その後1死一、三塁で戸郷がバントを転がす間に全速力で本塁に滑り込み決勝のホームを踏んでいる。緩慢守備の汚名返上には成功したが、一部からは「機敏なプレーできるなら最初からやれ!」といった指摘も上がっている。
文 / 柴田雅人