イギリス・マージーサイドで、14歳、15歳、17歳の少年3人が尿を混ぜた偽のブランド香水を販売して逮捕されたと海外ニュースサイト『Liverpool Echo』と『Lancs Live』などが8月16日までに報じた。
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報道によると、少年らはマージーサイドにあるサウスポートという街でシャネルやヒューゴボス、マーク・ジェイコブスといったブランドの偽香水を販売していたという。香水の中身は偽物で、瓶やパッケージも偽物ではあるものの同ブランドから販売されているものと酷似した見た目に仕上がっていた。具体的な値段は不明だが、実際に売られているものよりも安価だった。
少年らは同地域にある駅付近を歩く人を止めて、偽香水を販売していた。7月20日、警察が「道ゆく人に安価で香水を買わせ、現金を無理やり引き出させようとしている少年がいる」と報告を受けた。報告を受け、警察は現場に向かい3人のうちの2人の少年を確保。その時少年らは香水を持っていなかったが、近くに置かれていたキャリーバッグの中から香水5本が見つかり押収されたという。
その後の警察の調べにより、現場で押収された香水は偽物だと確認された。また香水の販売には現場で確保された2人に加えもう一人の少年の合計3人が関わっていたことが分かり、7月27日、14〜17歳の少年3人が詐欺などの罪で逮捕されたそうだ。
警察によると偽香水はさまざまな混合物が混ぜられ作られていたが、そのうちの一つは尿で、少年らは安定剤として香水に尿を入れていたという。尿は誰のものか、少年らが香水の製造にどれほど関わっていたのかは現時点では不明である。尿特有の臭いはしなかったとみられている。
なお、化学製品に関する情報を消費者に提供する海外サイト『Chemical Safety Facts』や、自然に関する情報を発信している海外サイト『Permaculture Research Institute』によると、安定剤として使用される要素としてアンモニアがあり、人間の尿には0.05パーセントのアンモニアが含まれていることが分かっているそうだ。尿には体内の老廃物が含まれているものの毒性はなく、新鮮な尿は無菌であるという。新鮮な尿は24時間以上経過すると尿素がアンモニアに変化するが、独特の臭いが発生する。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「偽ブランド品はよく販売されているけど、若い子が犯罪に加担していたことがショック」「尿が入った香水なんて想像しただけで気持ち悪い」「尿を安定剤に使用した発想が悪賢い」「尿が安定剤の代わりになるのか。臭いも残りそう」「販売していたのは少年たちだけど製造は彼らだけではできない。彼らを巻き込んだ大人や組織がありそう」「少年らの人種は明かされていないけど、移民やジプシーの可能性は高い。こういう立場の未成年を守ることも大事」といった声が挙がっていた。
正規店で売られていないブランド品には注意が必要だが、道路で売られるブランド品は偽物の可能性が高いとさらに疑うべきであろう。
記事内の引用について
「Shoppers 'forced to buy' fake Chanel and Hugo Boss perfume filled with urine」(Liverpool Echo)より
https://www.liverpoolecho.co.uk/news/liverpool-news/shoppers-forced-buy-fake-chanel-24760346
「Conmen sold fake Chanel, Hugo Boss and Daisy perfume filled with urine to shoppers」(Lancs Live)より
https://www.lancs.live/news/lancashire-news/conmen-sold-fake-chanel-hugo-24766229
「Biological Fertiliser – Human Urine」(Permaculture Research Institute)より
https://www.permaculturenews.org/2016/06/14/biological-fertiliser-human-urine/
「Ammonia」(Chemical Safety Facts)より
https://www.chemicalsafetyfacts.org/ammonia/