恋愛成就にはいくつかの要素が鍵となるが、そのうちの一つが「つらい経験を共にする」ことだ。マラソンや山登りなどの身体的な苦しみの他、滝行などの精神的な試練などもそれに当てはまる。そういった経験を共に乗り越えた男女は、恋に落ちやすかったりするのだ。よく聞く「吊り橋効果」などもその一種だろう。しかし、そういった経験をするのは容易ではない。そこで登場するのがかき氷だ。
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かき氷を食べると、私たちの身体にはいくつかの変化が起こるはずだ。その一つ目が「頭がキーンとする」という体験である。甘くておいしいかき氷は止まらなくて、ついバクバクと食べてしまうものだ。そして、そうすると必ずと言っていいほど頭が痛くなる。その時に「痛いけどおいしいね」と頭を押さえながら笑い合う。この一連の体験は、つらいことを一緒に乗り越えて幸せを手に入れることに他ならない。頭を押さえて顔をしかめながら笑う女性を見た男性は、将来家族になり幸せな家庭を築けると確信する事だろう。
そして、もう一つの変化は、肌寒くなることだ。かき氷を食べると当然、体は冷える。そうすると自然と身体を温めたくなるのが人間の本能だ。そして、その瞬間に目の前にいる相手の温もりを感じたいと思ってしまうのもまた、あらがうことのできない本能なのである。一緒にかき氷を食べた女性のその手を握りたい。男性の頭はそのことでいっぱいになり、早く店を出たくてウズウズすることだろう。
ブランケットなんてもういらない。肌寒さの先にある温もりを求めて、かき氷店に駆け込もう!
文/恋愛ライター・小島康明
写真/yoppy