セミファイナルでは、白いベルトこと、ワンダー・オブ・スターダム選手権試合、チャンピオンの上谷沙弥に、コズミック・エンジェルズと連合軍として、スターダムマットでも活躍中のCOLOR'Sのリーダー、SAKIが挑戦した。昨年12月29日に開催された東京・両国国技館大会で中野たむからベルトを奪取した上谷は、ウナギ・サヤカ、なつぽい、林下詩美、たむ、舞華、MIRAI、スターライト・キッドと強敵相手に7度の防衛を続けており、白いベルトの絶対王者としてばく進中だ。
コズエンとCOLOR'Sのメンバーとともに入場したSAKIは、かなり気合いが入っている様子。試合は、序盤こそ静かな立ち上がりだったが、エプロンの攻防でブレーンバスターを仕掛けたSAKIに対して、上谷が場外に着地すると、SAKIはなんと場外でファルコンアローを炸裂。リングに戻ると、SAKIはブルズ・アンヘリートから逆エビ固めへ。苦悶の表情を浮かべる上谷は、何とか形勢を逆転させてSAKIを場外に落とすと、スワンダイブ式プランチャを放つ。
ここからは一進一退の攻防が続き、上谷のニールキック、SAKIのカウンターのファルコンアロー、ランニング・ブレーンバスターから、カワイルド・ニードロップは上谷がかわし、バイシクルキックを放つとダブルダウン。エルボーの打ち合いからSAKIが上谷を担ぐも、着地した上谷はスピンキック。さらに滞空時間の長いスタークラッシャーが決まると、コーナーに登り、フェニックス・スプラッシュを炸裂。SAKIもこれは返せずカウント3。上谷が8度目の防衛に成功した。
試合後、上谷は「8度目の防衛、成功しました。この記録は愛川ゆず季さん、KAIRIさんに並ぶ記録になります。そしてさらなる目標として、クイーンズクエストを裏切った渡辺桃の記録13回を超える最多防衛記録を樹立したいと思います」と新たなる目標を口にした上で、「SAKIさん、女子プロレス界で揉まれて来たSAKIさんの歴史。とっても刺激的でした。さらにさらに広い世界を見てみたいなと心から強く思いました。でもキャリアはプロレスには関係ありません。私がプロレス界の中心です。誰が何と言おうと、私がスターダムだー!」とSAKIの実力は認めつつ、自身の力をアピール。次はどんな挑戦者が現れるのか注目したい。
◆スターダム◆
『STARDOM MidSummer Champions 2022 in NAGOYA』
2022年7月24日
愛知・名古屋国際会議場イベントホール
観衆 1064人(満員)
▼ワンダー・オブ・スターダム選手権試合(30分1本勝負)
<王者>○上谷沙弥(13分22秒 片エビ固め)SAKI●<挑戦者>
※フェニックス・スプラッシュ
※第16代王者が8度目の防衛に成功。
(どら増田)