第5試合では、まなせゆうなとスターダムのウナギ・サヤカがスペシャルマッチで対戦。元東京女子プロレスのウナギは、デビュー直後、初のシングルマッチでまなせに敗れており、それが“黒歴史”と勝手に決めつけて、ガンプロの5.29東京・新木場1stRING大会に乱入。かつての先輩に一騎打ちを要求した。さらに大会前の記者会見では、まなせの胸に噛みつく暴挙を起こすなど、スターダムで所属しているユニットのコズミック・エンジェルズではあまり見せない殺伐としたムードに。
試合は開始早々、ウナギが会見に続いてまなせの胸に噛みついて挑発し、これにまなせが激怒。2人は激しいエルボー合戦を発展すると、まなせがラリアット連打で追い込みウナギを慌てさせる。しかし、ウナギはコーナーに登ると、「これより我は修羅に入る!」(スプラッシュ系の技)を放つと、一気に城門突破を決めて3カウント。“黒歴史”のリベンジに成功した。
試合後、ウナギは「頑張れ、頑張れ、オマエらうるせぇんだよ。ガンバレ☆プロレス嫌いじゃないよ。なぜ私がまなせさんに会いに来たか教えてやるよ。ラストラン?ふざけんじゃねぇぞ。私に最初にプロレスの自由さ、楽しさを教えたのはあなたでした。後輩に負けて、死ぬほど悔しいはずだけど、そんな簡単に辞めさせてたまるか。私は必ずスターダムで、いやプロレス界でトップを取る。そしたら、その時、この1勝1敗の続きをやらせてください」と将来的な決着戦をアピール。
これに対して、まなせは「ガンバレ☆プロレス、いいでしょ?ラストラン決めて移動したの。でもガンプロに出会ったらプロレス楽しくなっちゃって。会えないと思ったウナギも、こうやって目の前に来て。明日戦っても、この後すぐ戦っても、次は私が勝つ。でも今勝ったのはウナギ。1年半前のウチらだったら、こうはならなかった。なんでウナギがこんなに輝けてるか?ウナギがたくさん頑張ったからだ。それはすなわち、ウナギも私と一緒でガンバレ☆プロレスってことだ!」とガンプロの流儀で返答した。
バックステージでは、2人は一緒にコメントスペースに現れ、ウナギが「私がまなせさんと東京女子最後の日に、“会えなくなるのが悲しいです”って言ったら、ゆうなさんが“リングは必ずつながってるから大丈夫”って言ってくれたから、会いに来てやったわ」と過去のエピソードを明かすと、まなせは「こういう会い方するの楽しいね、プロレスって。でもプロレスって人生だと思うから。人生はまだ終わらないんだよ。ウナギのテッペンがどこか分からないけど、あっちで頑張って。私はここで頑張るから」と笑顔でエールを贈るなど、戦いを通じて2人はかつての先輩、後輩の関係に戻っていた。
ガンプロはスターダムの新ブランド『NEW BLOOD』に選手を派遣しており、今後も交流に期待が持てそうだ。
◆ガンバレプロレス◆
『WRESTLE SEKIGAHARA』
2022年7月10日
東京・大田区総合体育館
観衆 804人
▼第5試合 スペシャルシングルマッチ(30分1本勝負)
●まなせゆうな(12分59秒 片エビ固め )ウナギ・サヤカ○
※城門突破
(どら増田)