『CyberFight Festival 2022』の第9試合終了後、リングに上がった武藤は「かつて、プロレスはゴールのないマラソンだと言った自分ですが、ゴールすることに決めました。来年春までに引退します。あと数試合はするつもりです」とファンに報告。この瞬間からSNSでは、「武藤引退」がトレンド入りをするなど、大騒ぎとなった。この日、詳細は発表されなかったが、全国各所を巡ることが予想される。
バックステージで武藤は「股関節がヒザと同様に奇形して来て。このまま続けても、いずれは股関節も人工関節にしないといけない。股関節を人工関節にした時点で、もうプロレスはできない。本当はプロレスやりたいよ。続けていきたい。だけど、ドクターストップというか、本当に断腸の思いです。まだやりたいこともいっぱいあると思うし」と悔しさを滲ませていた。プロ野球選手でも股関節を人工関節にした選手は引退を余儀なくされており、スポーツ向きに作られていないため、引退以外の選択肢がないのが現状だ。
引退時期は未定で、今後団体と相談しながら決めることになるとのこと。武藤の化身であるグレート・ムタについては「ムタもおそらく魔界の門が開かなくなってる。たぶん、もう1回、2回は開くな。開いたら閉じて出て来れなくなると思います」と封印を示唆。日米でトップを獲り、世界のスーパースターとして駆け抜けた武藤の引退はプロレス界にとって痛い。
(どら増田)