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ノア藤田和之がプロレス界全体に苦言!「もっと体を使って、しっかりと打つところ打ってほしい」

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藤田和之

 今年2月23日に行われた愛知・名古屋国際競技場大会で、中嶋勝彦が保持していたGHCヘビー級王座に挑戦して奪取し、プロレスリング・ノアの所属になることを表明した藤田和之は、4.30東京・両国国技館大会で潮崎豪との初防衛戦が決まっていたが、新型コロナウイルス感染により、同大会を欠場。タイトルも返上した。

 21日の東京・大田区総合体育館大会での復帰を発表した藤田は「列の最後尾に並び直す」と第1試合からの出直しを宣言。ノアの有望株、岡田欣也とシングルで対戦。試合では、岡田の技を一通り受けると、エルボーの連発から強烈なボディスラムで叩き付けて、逆片エビ固めで絞り上げてギブアップ勝ち。藤田が新日本プロレスのヤングライオン(若手)時代にやっていたような試合で、完勝を収めている。

 藤田は「まあ、点数は付けようがないです。今の自分に点数は付けようがないです。目標ですか?まだ目標とかそういうのはあれじゃないんで」とまだ再スタートを切ったばかりという表情を浮かべると、対戦した岡田について、「こういう機会じゃないと若い選手と戦う機会はないので。前向きに捉えて、今日は上がらせていただきました。もっと元気が欲しいですね。普段、上の人とやると気を遣うんでしょうね。別に俺なんか全然気を遣わなくていいんだけど。もっともっと打ってきて全然OKですから。

 若い選手にはもっともっと打つところはしっかりと打ってね。そうやって見せないと。『プロレスでしょ?』じゃなくて、『プロレスなんだ』っていう風に見せられるような1個1個の技を磨いていってほしいですね。上にも責任あるかもしれないけど、という感じですかね」と先輩に対する遠慮が見えたと苦言を呈した。

 また、「もっともっとしっかりと。今のプロレスはどうとか知らないけどさ、打つところしっかりやらないと、見るところ見えるから。気を遣うものじゃないですよ。体を使うものだから。もっと体を使って、しっかりと打つところ打ってほしい。もっともっと前に出て、気持ちを出してほしい。形ばかりじゃないから。そういうところをちょっと、ノアに限らず、何処の団体でも今そうなんじゃないかなって。まあ、こういう機会の場を与えていただいたから。こういう状況だったけど、もっとポジティブに考えて、プロレス界を変えていったらいいんじゃないかなと思うよ」とプロレス界全体に思うところがある様子。

 藤田がこの後、どのような形で再びGHCヘビー級王座まで辿り着くのか注目だ。

(どら増田)

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