報道によると、チームを率いる矢野燿大監督は6日に応じた取材の中で「明日上げるよ」と梅野の一軍復帰を明言。また、梅野本人が「けがの状態も良くなっているし、あとは結果として状態を上げながら」と復帰後の活躍に意気込みを見せたことも伝えられている。
梅野は「31試合・.165・1本・4打点」と打撃不振に陥っていた5月18日、右脇腹筋挫傷を理由に登録を抹消。その後調整を経て同月28日の二軍・中日戦で実戦復帰し、同日から6月4日までに出場した4試合で打率「.273」と結果を残していた。
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梅野の一軍復帰を受け、ネット上には「抹消から約3週間、やっと正捕手が戻ってくる」、「地元の福岡遠征に間に合って何より」、「二軍の数字を見るに、打撃面も離脱前よりよっぽど期待できそう」と喜びの声が相次いだ。
一方、「良くなっているって言い方が引っ掛かるな、もし回復傾向だけど完治はしてないってことなら再発が怖い」、「短時間で実戦復帰してるし大丈夫とは思いたいが、マルテの二の舞になる可能性もゼロとはいえない」、「個人的には上げるの早すぎではと思う、マルテ級の誤算を避けるためにももう少し時間かけるべき」と、同僚・マルテを引き合いに出し故障再発を懸念するコメントも多数見られた。
「マルテは右足コンディション不良を理由に戦線離脱した4月3日から、5月6日の二軍・中日戦で実戦復帰するまで試合には出ずに調整していましたが、首脳陣は一軍の打線が低調なことを理由に同月10日に一軍に再招集。しかし、マルテは早期昇格の影響からか、25日・楽天戦で右足を痛め翌26日に二軍再降格となりました。今回の梅野はマルテとは違い抹消から10日で実戦復帰していることから恐らくは軽症で、首脳陣も二軍成績から回復を確信して一軍再昇格を決めたものとも思われますが、それでもマルテと同じ末路をたどるのではと不安が尽きないファンも少なからずいるようです」(野球ライター)
梅野が離脱した5月18日~6月5日にかけての17試合、捕手として坂本誠志郎(9試合先発)、長坂拳弥(8試合先発)が奮闘し「11勝6敗」と大きく勝ち越している阪神。ことのこともあり、一部からは「そもそも代役が上手いことやってる中梅野を上げる意味はあるのか」という指摘も寄せられている。
文 / 柴田雅人