その声は、『ベスト・オブ・ザ・スーパーJr.29』(BOSJ)開幕戦が行われた新日本プロレス愛知・名古屋国際会議場イベントホール大会の第1試合の8人タッグマッチに出場したタイガーの元にも、マスコミを通じて届けられた。
タイガーは「(ルーツが)あるわけないでしょ!なんで俺が、新日本プロレスに所属してて全日本プロレスにやりたいことがある?そんなこと、あるわけないじゃないですか。あるわけがない。俺は、この新日本プロレスが一番だと思ってる。選手、ジュニアもヘビーも命懸けで闘って、どの団体よりも一番だと俺は思ってるんで。それはもう、どれに行ったって俺は負けない自負があります、これは。新日本が一番。ジュニアだろうがヘビーだろうが、新日本が一番。その佐藤選手が言ったルーツっていうのは……まぁ彼もパンクラス出身であって、僕もシューティング(修斗)出身であるという部分ではね、同じルーツっていうか、(この道に入る)一番最初はそういう格闘技っていうかね、そういう部分なのかもしれないけれどね、別に全日本プロレスでやりたいっていうか、そういうのはないです。俺は新日本プロレス所属の選手だし、新日本が一番だと思ってるから、全日本なんかに負けないです。それはどこの団体でもそう。ノアもそうだし、どこの団体にも負けない。新日本が一番。それはちょっと、言ってることは“お門違い”」と佐藤の発言を怒りを交えながら否定。
降って湧いたような世界ジュニアへの挑戦に関しては、「望むところですね、じゃあ。ちょっと今の佐藤選手の、ちょっとお門違いの言葉には、火がつくというか……。僕は別に、佐藤選手には何もないです。何もない。彼は、時々見させてもらいますけど、プロレスもできる、格闘技もできる、素晴らしい選手だと思ってます。佐山さんところ(リアルジャパン・プロレス、ストロングスタイルプロレス)にも出てるしね。素晴らしい選手だと思います。だけど、やるんだったらやりましょう、じゃあ。突然、今指名されて“エッ?”って思ったけど、ま、そういう風に言ってんだったら、じゃあやりましょうよ。新日本のリングに来てくれんのかな?わかんないですけど。わかんない、それはどこで……。挑戦者に指名されたので、じゃあ俺が(全日本に)行くのかわかんないけど……。やりましょう、じゃあ。いいんじゃないですか。受けて立ちますよ、新日本が一番だと思って、絶対譲らないし、負けることはない。やるんだったらやりましょう」と受諾。自身は『BOSJ』にエントリーしていないだけに、佐藤からの逆指名はIWGPジュニアタッグ王座戴冠に続いて、モチベーションが上がらないわけがない。
「面白い。俺もこんなキャリアになって、他団体といえどもシングルの(チャンピオンになる)チャンスがあるんだったら、全然拒否する必要ない。やらせてもらいます。頭を下げて、『じゃあやらせてください』と言いましょう。ただ、レベルは違いますよと……。いいですか? 以上です」と最後は自ら王座挑戦を表明していた。
両団体からの正式な発表が待たれるところだ。
(どら増田)