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「第7世代」最後の砦?『新しいカギ』はフジ「土8」の伝統をつなげられるか

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霜降り明星・粗品

 昨年4月23日、お笑い界が第7世代ブームに沸いていた中、鳴り物入りでゴールデンで始まったのが『新しいカギ』(フジテレビ系)だった。チョコレートプラネット、霜降り明星、ハナコといった芸人をメインに、コントやゲームなど様々な企画に挑むバラエティである。初回の2時間スペシャルは世帯視聴率4.7%(ビデオリサーチ調べ、関東/以下同)、個人視聴率3.1%だった。

 ところがその後、第7世代ブームも終焉を迎えたのか、彼らを起用した他の番組が次々と消えていく。その中でも『新しいカギ』は出演者を変えることなくゴールデンで戦い続け、先月4月で丸1年が経過した。

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 昨年10月からは、それまでの金曜夜8時から土曜夜8時に曜日を変えてオンエアされているが、この番組が話題になったのは皮肉にも、出演者の1人である霜降り明星・粗品とスタッフとの連携ミスの話だった。

 報じられているところによれば、実家の焼き肉店をモチーフにしてゲストを迎えるトークコーナーで、肉を切る“まな板”をスタッフが洗剤で洗ったことに、粗品が激ギレしたという。後に本人もこれを事実と認めているが、番組の盛り上がりとは関係のないところで“悪目立ち”してしまった。

 最近の視聴率の動向はどうなのだろうか? 例えば、3月5日は世帯4.5%、個人3.7%。1年前の初回とほぼ変わっていないことが分かる。つまり一定のファンは見ているものの、新規で流入してくる者もいないという、手痛い現状が浮かび上がってきた。
 
 活性化を図るためなのか、今年に入ってからは櫻坂46、他にはSnow Man、Travis Japan、なにわ男子といったジャニーズタレントが登場しているが、思ったようにはいっていない。

 致命的だったのは4月9日の放送回。この日の裏番組は、松本人志らを始めとする芸人が、珠玉のコントを披露する『キングオブコントの会』(TBS系)がオンエアされていた。

 同じコントを志す番組として『新しいカギ』も負けていられないが、結果は『新しいカギ』が世帯4.1%、個人2.9%に対し、『キングオブコントの会』は世帯6.1%、個人4.1%と惨敗だった。

 そんな番組が放送されている土曜よる8時は、『オレたちひょうきん族』『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』『めちゃ×2イケてるッ!』と先輩芸人が守ってきた伝統の枠。

 ちなみに『めちゃイケ』は1年目から「爆裂お父さん」、2年目から「フジTV警察24時」「岡村オファーシリーズ」といったヒット企画が誕生している。試行錯誤している『新しいカギ』も、そろそろ爆発的な人気企画が欲しいところだ。

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