ところがその後、第7世代ブームも終焉を迎えたのか、彼らを起用した他の番組が次々と消えていく。その中でも『新しいカギ』は出演者を変えることなくゴールデンで戦い続け、先月4月で丸1年が経過した。
>>有吉弘行「はっきり言って、第七世代なんて幻だよ」人気格差に言及? YouTubeチャンネルに本音<<
昨年10月からは、それまでの金曜夜8時から土曜夜8時に曜日を変えてオンエアされているが、この番組が話題になったのは皮肉にも、出演者の1人である霜降り明星・粗品とスタッフとの連携ミスの話だった。
報じられているところによれば、実家の焼き肉店をモチーフにしてゲストを迎えるトークコーナーで、肉を切る“まな板”をスタッフが洗剤で洗ったことに、粗品が激ギレしたという。後に本人もこれを事実と認めているが、番組の盛り上がりとは関係のないところで“悪目立ち”してしまった。
最近の視聴率の動向はどうなのだろうか? 例えば、3月5日は世帯4.5%、個人3.7%。1年前の初回とほぼ変わっていないことが分かる。つまり一定のファンは見ているものの、新規で流入してくる者もいないという、手痛い現状が浮かび上がってきた。
活性化を図るためなのか、今年に入ってからは櫻坂46、他にはSnow Man、Travis Japan、なにわ男子といったジャニーズタレントが登場しているが、思ったようにはいっていない。
致命的だったのは4月9日の放送回。この日の裏番組は、松本人志らを始めとする芸人が、珠玉のコントを披露する『キングオブコントの会』(TBS系)がオンエアされていた。
同じコントを志す番組として『新しいカギ』も負けていられないが、結果は『新しいカギ』が世帯4.1%、個人2.9%に対し、『キングオブコントの会』は世帯6.1%、個人4.1%と惨敗だった。
そんな番組が放送されている土曜よる8時は、『オレたちひょうきん族』『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』『めちゃ×2イケてるッ!』と先輩芸人が守ってきた伝統の枠。
ちなみに『めちゃイケ』は1年目から「爆裂お父さん」、2年目から「フジTV警察24時」「岡村オファーシリーズ」といったヒット企画が誕生している。試行錯誤している『新しいカギ』も、そろそろ爆発的な人気企画が欲しいところだ。