今回の山本氏と同様の動きで批判を受けたのが、立花孝志氏だ。立花氏は2019年の参議院議員選挙に、比例区からN国ことNHKから国民を守る党(現・NHK受信料を支払わない国民を守る党)の候補者として立候補し、最後の1人として当選を果たす。
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しかし、2か月あまりで参議院埼玉選挙区の補欠選挙区に立候補を届け出て、参議院議員を自動失職した。名簿順位2位の浜田聡氏が繰り上げ当選を果たすが、この動きに「選挙は遊びじゃない」と批判を集めた。
参院選の比例区は政党名、個人名どちらでも投票が可能な非拘束名簿式が採用されている。立花氏の得票数が13万0233票なのに対し、浜田氏は9308票と大きな開きがある。有権者はN国とともに立花氏へ投票をしたとも言えるため、立花氏の突然の失職が批判を集めたのだろう。だが、実業家のホリエモンこと堀江貴文氏は「頭良すぎてやばい」と立花氏を評価する動きも見られた。
一方で、山本氏も比例区で当選を果たしているが、衆院選は政党名のみでの投票となる。山本氏が会見で「政党の議席である」と主張したのもそのためだ。ただ、ほとんどの人にとって、れいわ新選組は「山本太郎の政党」という認識だろう。立花氏が受けたものと同じ批判は免れないかもしれない。山本氏の動きに対しても、堀江氏は日本維新の会の音喜多駿参議院議員とのやりとりの中で、「勝てば官軍なわけですから」とコメントしている。手段はどうであれ、最終的に勝つことは重要なのではないかと持論を展開している。
やはり堀江氏が言うように、選挙は結果が全ての世界であるのは確かかもしれない。
記事内の引用について
堀江貴文氏のツイッターより https://twitter.com/takapon_jp