search
とじる
トップ > スポーツ > 巨人・桑田コーチのブルペン改造、新助っ人のせいで失敗? 二軍戦で露呈した深刻な問題点とは

巨人・桑田コーチのブルペン改造、新助っ人のせいで失敗? 二軍戦で露呈した深刻な問題点とは

pic pic

桑田真澄コーチ

 巨人の新人セーブタイ記録が誕生する5時間ほど前、“救援投手のテコ入れに向けた下準備”も進められていた。4月6日、ベテラン・山口俊がリリーフ転向のため、二軍戦の救援マウンドに送られた。

 「原辰徳監督が山口に直接電話を入れ、リリーフ転向を要請しました」(球界関係者)

 >>巨人、山口の中継ぎ転換に「大失敗に終わる」と不評 致命的な問題点指摘、裏目予想を覆すためのカギは<<

 「リリーフ・山口」の仕掛け人は、桑田真澄投手チーフコーチだという。

 「桑田コーチの評判が物凄くいいんです。若い投手へのアドバイスが的確で、試合前の練習中、さりげなく近付き、前登板で気がついたことや今後の課題を伝えています。自分の考えを押しつけるのではなく、『一緒にやっていきましょう』と語りかけていました」(球界関係者)

 通訳を介さず、外国人投手に直接語りかけていたのも見たことがある。

 一般論として、スポーツ界の指導者は「敬語」ではなく、命令形の口調で話している。桑田コーチのソフトな語り口も、投手陣が信頼を寄せる一因になっているのかもしれない。

 この日、大勢(翁田大勢)の登板試合数は「7」となった。全てセーブが付き、球団新人最多記録に並んだわけだが、開幕してまだ11試合目である。11試合で7登板は多すぎる。

 「救援投手陣全体が登板過多となっています。ビエイラ、デラロサの両外国人リリーバーが不振で、鍵谷陽平、中川皓太も故障で出遅れたまま」(スポーツ紙記者)

 鍬原拓也と畠世周が6試合、今村信貴が5試合に登板しており、高梨雄平は4試合だが、「左投手なので毎試合、肩を作っている」(前出・同)という。

 チーム防御率は3・00だが、これを「先発」と「救援」に分けてみると、後者は3・94に跳ね上がる(同時点)。

 「シューメーカー、アンドリース、高橋優貴も、ファームで先発要員として調整を続けてきました。彼らに一軍昇格の目処がついたので、山口の配置換えが決まったんです」(前出・球界関係者)

 原監督はシューメーカーの4月9日先発も示唆していたが、3月27日の二軍戦でのことだ。シューメーカーはボークを取られている。セットポジションから投球アクションに入る際、右足を小さく上下に動かす仕草がNGとされた。シューメーカーは「ナゼ?」と言わんばかりに両腕を広げ、自軍ベンチの方に目をやった。

 その後も右足を小さく動かす仕草が何度か見られた。

 「意地になって、故意に続けていたのかもしれません」(同)

 2度目のボーク宣告はなかったが、「米球界ではともかく、日本では厳しくチェックするよ」という、審判団からの警告だとすれば、9日の初登板がちょっと心配だ。

 「山口は救援2試合目となる6日の二軍戦で、失点しているんです。リリーフの経験も豊富ですが、まだ切り替えができていないのでは」(前出・スポーツ紙記者)

 シューメーカーが一軍マウンドでもボークを取られたら、救援投手の増員案も考え直さなければならない。山口の切り替えもそうだが、シューメーカーに「日本流」を理解させることができるかどうかは、桑田コーチに掛かっている。(スポーツライター・飯山満)

関連記事

タグから探す


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ