この日、赤井は樋口和貞、坂口征夫とのイラプション・トリオで、雪妃、吉村直巳、高鹿佑也組と対戦。赤井と雪妃はのっけからエルボー合戦、蹴りの応酬で激しい打撃戦を展開し、両者とも一歩も引かず。最後は坂口が腕極め三角絞めで高鹿を仕留め、イラプションが制している。
3日前(2月27日、後楽園ホール)の前哨戦の際は、雪妃に直接敗れた上、辛らつな“口撃”を受けていた赤井は「アンタ、この間の後楽園で、偉そうに話してたけど、今日はちょっとおとなしいんちゃう?アンタも、今ウチを見てる悔しそうな顔、そこそこきれいなんちゃう。何か言いたそうな顔してるな。なんかしゃべってみぃや」と言い返した。2人は互いの顔を掴み合うと、雪妃が張り手を一閃。赤井が張り返して、しばし睨み合いに発展した。
「ちょっと見くびってたら、すごくキツくて。両国で、今日負けたこの顔をまた見たいと言ってたんですけど、両国で勝って最後に一人立って笑ってるのは私です」と話していた赤井は、バックステージで「雪妃選手の痛み、体で感じた気がします。両国でDDT25周年で女子のシングルさせてもらうこと関係なしに、雪妃真矢と赤井沙希。どっちのやってきたことが強いのか、両国で証明されるんだと思います」とコメント。
「前哨戦、前に直接取られてたので、絶対に前哨戦一本は自力で取ってやると思ってたので。(赤井は)徐々に火がついてきてくれてるのかなって思います。クールに待ち構えてますよ、みたいな態度だったので。もっと醜いところもさらけ出して、両国はぶち当たりたいと思います」と語っていた雪妃は「イヤな女じゃないですか。悔しそうな顔がそこそこきれいですって。今すぐシングルやりたいくらい高まってしょうがない。両国でどっちが強いのか、それだけです。間違いなく私が勝たせていただきます」と必勝を期していた。
(どら増田)