両チーム無得点の4回裏無死満塁。先制点の大チャンスで打席に入った中田は、DeNA2番手・ロメロの7球目をフルスイング。バックスクリーン方向へ大きく伸びた打球がそのまま本塁打になると確信したのか、中田はスイング後2、3歩ゆっくりと歩いてから一塁に走り出した。
ところが、打球は上空の風の影響を受けたのかフェンス手前で失速し、中堅・桑原将志が難なく捕球。返球の間に三走・丸佳浩が生還したため先制の犠牲フライにはなったが、中田は首をかしげながら自軍ベンチに下がった。
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この中田の確信歩きを受け、ネット上には「どれだけ手応えあったのか知らんがセルフジャッジするなよ、点入ったとはいえ明らかな怠慢プレーだろ」、「フェンス直撃とか、敵野手が落球する可能性も考えてちゃんと走るべきだった」と苦言が寄せられた。一方、「昔小久保がやった怠慢走塁を思い出した」、「小久保みたいにバッシング受けかねないから本当に反省した方がいい」とソフトバンク・小久保裕紀二軍監督の過去のプレーを思い出すコメントも多数みられた。
「小久保二軍監督は現役時代の2010年10月16日のクライマックスシリーズ・ファイナル第3戦・ロッテ戦で打球を放った際に確信歩きしガッツポーズまで見せるも、打球はスタンドには届かずフェンスに直撃。普通に走っていれば二塁には行けた当たりでしたが、全力疾走を怠ったこともあり結果は単打となったため、怠慢プレーとして当時のファンからかなりの批判を浴びています」(野球ライター)
試合後の報道によると、確信歩きについて「打った瞬間にいったと思ってしまったので、2、3歩、歩いて走ってセンターフライでめちゃくちゃダサかった」と苦笑いで語ったという中田。27日終了時点では実戦打率「.455」と絶好調なだけに、今後はもったいないプレーは避けたいところだ。
文 / 柴田雅人