この日の『鉄腕DASH』は、大味で売り物にはならないが食べ応えだけはある巨大な魚介類を捕獲し、調理して食べる「DASH巨大食堂」を放送。
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「キングサイズのベッドの大きさ」「2畳分」ともうわさされる巨大魚を捕獲するため、TOKIO・城島茂とAぇ! group・草間リチャード敬太は、その巨大魚が生息するという伊豆諸島のひとつ式根島へと向かった。
だが海に出たものの、海底には岩礁が多くあり、釣り歴13年の城島も思わず苦戦するほどの悪条件だった。
城島と草間の竿には何回か魚がヒットしたが、岩礁で糸が切れて取り逃がし、およそ4時間のロケでターゲットとなる「巨大魚」は捕獲できずタイムアップとなってしまった。
「撮れ高ゼロ」で失意のどん底の城島と草間だったが、港に着くとスタッフが「ちょっと観ていただきたい映像が…」とあるVTRを2人に見せる。そのVTRは、タレントたちが来る前に番組スタッフが行っていた下見の模様を映したもので、なんとそこには今回のターゲットだった巨大魚のホシエイを捕獲する模様が収録されていたのだ。
このホシエイは捕獲後、漁協にお願いし冷凍保存されていた。そこで今回の「DASH巨大食堂」では、このスタッフが釣り上げたホシエイを使って調理することになった。
ロケはナマモノであるがゆえ、ある程度は仕方がないが「おいしい」ところを全てスタッフに持ち去られる結果となり、ネットでは「スタッフが有能過ぎる」「釣れない事も予測してたのか」「スゴイ危機管理能力」とスタッフに対し絶賛の声が相次いでいた。
TBS系の『アイ・アム・冒険少年』では、スタッフがタレントの作業を手伝っていたことが隠ぺいされたとして「ヤラセ」だと問題になった。一方、『鉄腕DASH』では「スタッフが釣った」ことを堂々とカミングアウトした。ネットユーザーは「スタッフもDASHの一員だしね」「事前に釣っていた事も隠さないんだ」と納得した様子。ヤラセが一切存在しない誠実な番組作りに成功していると言えそうだ。
時と場合によっては「タレントですら食う」スタッフの恐ろしさを垣間見た瞬間だった。