今回の動画で高橋氏は共にロサンゼルス・エンゼルスで春季キャンプを過ごした2012年からシューメーカーの投球に注目し続けていることや、物腰が柔らかく人当たりのいい性格をしていることなどを話した。その中で、今季巨人でプレーするシューメーカーの活躍に懐疑的な見方を示した。
>>巨人・平内の投球に「何しに出てきたんだ」怒りの声 解説は岸田に「考えて」と苦言、敗戦を招いた大炎上が物議<<
シューメーカーはこれまでロサンゼルス・エンゼルス(2008-2018/2008-2013は傘下マイナー)、トロント・ブルージェイズ(2019-2020)、ミネソタ・ツインズ(2021)でプレーし、「128登板・46勝41敗・防御率4.24」といった通算成績をマーク。2014年には16勝を挙げた実績を持っている。
高橋氏はシューメーカーについて「ボールをうまく動かしてゴロを打たせていくような投手で、コントロールも全体的にまとまっている」と打たせて取る投球スタイルの投手だと説明。ただ、「実際のところどうなんだと言われたら、僕はですよ? 僕の見解はちょっと不安」と今季の活躍を不安視した。
高橋氏いわく、シューメーカーは16勝を挙げた2014年ごろは「ボールで(打者を)押し込ませることができたんですよね。だから、そういうことで長打も打たれないですしゴロアウトも多くなるし、内角に食い込ませればファールだったりというのができた投手なんですね」と、うまく打者の凡打を誘う球の質や投球術を有していたという。
ただ、「ここ最近のシューメーカーを見てるとちょっとそれがないんですよね。球のキレ自体がないですね」と、近年は投げるボールの質が落ちてきているように見えると指摘した。
また、高橋氏は「16勝したときのホームランの数(136回で14本)より、ここ2、3年のホームランの数(直近3年では117回2/3イニングで26本)というのが劇的に増えてるんですね。だから、それぐらいバットにコンタクトされやすくなってるんじゃないかなと思うんです」と、被本塁打数が近年急増している点も不安要素として挙げた。
この高橋氏の発言を受け、ネット上には「確かに成績見たら2014年を最後にパッとしてないな、去年なんか防御率8点台(8.06)だし」、「年齢による衰えが来てるんだとしたら好投は望めないし、そもそも故障でまともに稼働せず退団って展開もありそうだな」と同調の声が挙がった。一方、「巨人は内野守備固いから、打たせて取るスタイルなら全然抑えられるのでは」、「本格派なら活躍は無理だっただろうけど、技巧派なら意外とハマる可能性もあるだろ」といった反論も多数見られた。
「高橋氏は動画内でシューメーカーは打たせて取る投球スタイルと指摘していますが、巨人は昨季内野陣のエラー数が12球団最少(38個)と堅守のチームであるためスタイル的には合致しています。ですので、本人がこれまで通りに小さく動く球で引っ掛けさせる投球を貫くことができれば、好成績は十分計算できるとみているファンも少なからずいるようです。また、こうしたファンの間では、捕手陣がどれだけ低めの配球を軸としたリードを徹底できるかもシューメーカーの出来を左右するという見方もされています」(野球ライター)
17日の報道では、原辰徳監督が「即戦力で獲っているわけだから。そういう意味では年齢というのは、全く関係ない」と期待を寄せたことが伝えられているシューメーカー。その期待に応え、先発ローテの一角としての活躍を見せることはできるのだろうか。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
高橋尚成氏の公式YouTubeチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCAMXfvpILgkofiQFbYWeeZA