アメリカ・フロリダ州でアイスホッケーの試合中、観客席にいた歌手兼ラッパーの男性と、連れの女性がトゥワーキング(低い姿勢でお尻を振るダンス)をしたために警察を巻き込む騒動に発展したと、海外ニュースサイト『New York Post』『The SUN』などが1月13日までに報じた。
報道によると1月11日夜、同州のアリーナで北米のプロアイスホッケーリーグ(NHL)に所属する地元チーム、フロリダ・パンサーズの試合が開かれたという。歌手兼ラッパーのコダック・ブラック(24)は、とある女性(年齢不明)と同チームの試合を観戦。スイート席で応援していたという。この日、2人は2度目のデートだったと伝えられている。
第3ピリオドの最中、コダックに密着する形でトゥワーキングする女性の姿を、複数の観客が目撃した。観客らがその姿を撮影してSNSに投稿すると、動画は一瞬で拡散したそうだ。トゥワーキングはダンスの一種で、足を広げて腰を落とし、お尻を激しく動かしながら、挑発的に腰をくねらせて踊る。性的で下品だと批判の声も多いダンスだ。
動画を見た人や試合観戦中のファンからは批判が殺到。2人が性行為をしていると受け取った人もいて、警察に通報する事態になった。後日、警察は「2人は性行為をしていない。楽しんでいただけ。違法性はない」と声明を発表している。コダック自身もSNSに問題の動画を自ら投稿して「みんな、落ち着け。トゥワーキングだ」とコメントしたが大変な騒ぎになったという。
ネット上に寄せられた声には、「アイスホッケーの試合は子連れ多いし。マナー違反だと思う」「これがダンス?単なるストリップじゃないか。公共の場でやるものじゃない」「下品なダンスだ」「一生懸命試合をしている選手たちに失礼」「落ち目のラッパー。注目を集めるためのパフォーマンス」といった声があった。一方で「スポーツ観戦はお祭り騒ぎみたいなもの。多少のはめ外しは許される」「高いお金払ってVIP席に座っている。デートだし、好きなように楽しんだらよいと思う」「違法性がないなら問題ない」「時代がまだトゥワークダンスに追いついていない」などの声も上がった。
トゥワーキングを披露して波紋を呼んだのはコダックが初めてではない。女性歌手、マイリー・サイラスも騒ぎを起こしている。マイリーは当時20歳だった2013年8月25日、某音楽番組で男性歌手のロビン・シック(当時36歳)と共演。この時のパフォーマンスで、ロビン・シックとともにトゥワーキングを披露した。マイリーは露出の激しい肌色のビキニ姿で、舌を出す、自身の股間に手を当てるなど、挑発的なポーズを取り視聴者から「不適切、下品、ポルノだ」など抗議が殺到し、議論を呼ぶ大騒動になったと、米TV局『CBS』が2013年9月21日に報じている。
スポーツ観戦の楽しみ方は人それぞれだが、周囲の人を不快にさせないような気遣いは必要だ。影響力の大きい有名人ならなおさらだろう。
記事内の引用について
Police get involved in Kodak Black twerking controversy: Just ‘having fun’(New York Post)より
https://nypost.com/2022/01/13/police-get-involved-in-kodak-black-twerking-controversy-just-having-fun/
KODAK MOMENT
Fans catch rapper Kodak Black ‘having sex’ in stands at Florida Panthers game… but he says they were just ‘twerking’(The SUN)より
https://www.the-sun.com/sport/4450504/rapper-kodak-black-sex-florida-panthers/
Miley Cyrus' booty-shaking VMA performance gets quite the reaction(CBS News)より
https://www.cbsnews.com/news/miley-cyrus-booty-shaking-vma-performance-gets-quite-the-reaction/