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横浜銀行ATM管理会社の部長がキャッシュカード偽造し、2400万円を不正に引き出しか?

 キャッシュカードを偽造し、不正に現金を引き出した男は、銀行のATM(現金自動預払機)保守管理会社の部長だった。

 神奈川県警捜査3課などは2月5日、横浜銀行(本社=同県横浜市西区)のATM利用客のキャッシュカード情報を不正に入手して、偽造カードを作成したとして、同行のATMシステムの再々委託先である「富士通フロンテック」(本社=東京都稲城市矢野口)の元部長で無職の男(46=神奈川県川崎市多摩区菅城下)=窃盗罪で起訴=を、支払い用カード電磁的記録不正作出容疑などで再逮捕した。

 再逮捕容疑は、13年10月26日午後4時50分頃、横浜市内の横浜銀行事務センター開発室で、用意していた磁気カード2枚に、別の2つの金融機関2口座に関する情報を写して、キャッシュカードを偽造した。また、同年11月30日午前11時15分頃、稲城市内のコンビニエンスストア駐車場で、2枚の磁気カードを衣服のポケット内に所持していた疑い。

 元部長は川崎市内のATMから、50万円を不正に引き出したとして、同年11月30日に窃盗容疑で逮捕され、別の2口座から計100万円を不正に引き出したとして、今年1月に再逮捕されている。

 同課は、元部長が12年5月から13年10月までの間、偽造カードで19金融機関の48口座から、計約2400万円を不正に引き出していたとみて捜査している。

 元部長は「間違いない」と容疑を認めており、引き出した金をパチンコや携帯ゲームなどの遊興費に使ったという。

 同行はATMシステムの開発運用を、NTTデータに委託。NTTデータはATM保守管理業務を富士通に再委託し、富士通はグループ会社の富士通フロンテックに再々委託していた。

 同社によると、元部長は85年に富士通に入社。06年に同社に出向となり、08年に転籍。30年近くにわたって、同行のATMの保守管理業務などに携わり、同行の業務に精通していた。事件が発覚し、13年12月に懲戒免職となっている。

 同行によると、すでに必要な再発防止策を講じており、被害者へは誠意をもって対応するとしている。
(蔵元英二)

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