NHKによると、副部長は12年から2年間にわたって、同県川崎市中原区の職場で、職員が席を外している間に、机やカバンの中の財布から数千〜数万円を抜き取っていた。
2月上旬、同僚の1人が財布から現金がなくなっているのに気付き、内部調査したところ、副部長の仕業であることが判明した。
副部長は盗んだことを認めており、「生活費の一部に充てていた。申し訳なかった」と話しているという。
被害を受けた同僚は13人で、被害総額は計約140万円にも上る。受信料の被害は確認されなかった。
被害を申し出た13人に全額返済しており、示談が成立。公金ではないことから、NHKは副部長を刑事告訴しない方針。
副部長は11年6月から、同センターに勤務しており、受信契約の交渉などを担当する管理職だった。
NHK広報局は「コンプライアンスの徹底を進めている中で誠に遺憾であり、改めて綱紀粛正に努める」としている。
人様の財布から現金を抜き取るのは、明らかに窃盗だ。クビにはなったが、告訴されないだけましというところか…。
(蔵元英二)