全日本プロレスのエースとして、ミル・マスカラス、リック・フレアー、スタン・ハンセン、ブルーザー・ブロディ(故人)、テリー・ゴディ(故人)、スティーブ・ウィリアムス(故人)ら強豪外国人レスラーと激闘を繰り広げた他、日本人初のAWA世界ヘビー級王座奪取、PWFヘビー級、インターナショナルヘビー級、UNヘビー級の三冠統一といった偉業を成し遂げ、また天龍源一郎氏、長州力氏といった同世代の日本人選手とのライバル闘争を行い、三沢光晴氏(故人)、川田利明ら新世代の日本人選手にとっては大きな壁として君臨していたが、1992年11月にB型肝炎を発症し闘病。翌年に復帰するも第一線に出ることはなく、1999年3月6日に日本武道館にて引退セレモニーが行われ、代名詞である「オーッ!」を連呼した。2000年5月13日、フィリピンでの肝臓移植手術中のショックにより49歳の若さで逝去。現役時代は“怪物”として最強神話まで囁かれていた鶴田さんだったが、病には勝てなかった。
保子夫人は「日本のプロレスファンの皆様、ジャンボ鶴田23回忌にあたり大会を催してくださるとのこと、感謝を申しあげます。『プロレスファンは過去に生きる』と聞いたことがありますが、没後22年を迎えてもこの様な大会を催して頂けて、本人もさぞ喜んでいると思います。これからも皆様の心の片隅にジャンボ鶴田というレスラーが生き続ける事を願っております。会場に大勢のプロレスファンの方が応援に来てくださることを祈っております」とコメント。
そして、鶴田さんの師匠であるドリー・ファンクJr.PWF会長は「日本の皆様、こんにちは。ジャンボが他界して、こんなにも長い時間が経ちました。2022年を迎えても、彼のような強い選手は現れません。ジャンボは、私の自慢の生徒です。今でも私の心の中で笑っています。もちろん皆様の心の中に力強く生き続けています。5月31日は今一度、彼を思い出し、彼に私達のパワーが届くような大会にしたいです。ネバークイット!ネバークイット!ネバークイット!ジャンボ鶴田、永遠なれ」との言葉を寄せた。
今大会には、全日本プロレスと新日本プロレスの協力が決定。鶴田さんとのシングル対決が叶わなかった“永遠のライバル”藤波辰爾(ドラディション)の参戦が決まった他、全日本時代の後輩、秋山準(DDTプロレス)、大仁田厚(FMW-E)の参戦も発表されている。今後は生前、鶴田さんと縁のあった選手やOBにも出場や来場を呼びかけていく意向だ。
(どら増田 / 写真・ H.J.T.Production)