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長い間親しまれてきた2大番組を打ち切ったのは、より若い層を取り入れたいというNHKの意向が絡んでいる。実際、同局によれば、視聴者分析などをより重視して全番組を対象に見直しを進め、来春には大規模な改編を予定しているという。
こうなると穏やかではいられないのが、そういった高齢者から人気を集める番組の命運だ。例えば、タモリの『ブラタモリ』。ビデオリサーチによると、10月30日オンエアの関東地区視聴率は世帯視聴率が11.2%、個人6.5%で合格点だが、50歳以上の男性、つまりM3が12.3%、同じように50歳以上の女性、F3が11.5%と圧倒的な一方、他の層には意外と受け入れられていないことが分かっている。肝心の20~34歳女性=F1に至っては、1.6%と壊滅的だ。
他にも危うい番組はある。それが笑福亭鶴瓶による旅番組『鶴瓶の家族に乾杯』だ。11月8日の関東地区での世帯視聴率は、同じくビデオリサーチ調べで9.6%、個人5.1%と安定しているが、こちらもやはりM3が9.0%、F3が10.5%と、他の年齢層より群を抜いて高い。他はせいぜい2%台となっている。
最近は有吉弘行による『有吉のお金発見突撃!カネオくん』や、ナインティナイン岡村隆史の『チコちゃんに叱られる!』など、より年齢層の間口の広い番組にシフトしつつあるNHK。
先に述べた方針で言えば、こうした大御所の番組も見直しの対象にならざるを得ないということなのかもしれない。果たして来春、“切られる”のはどの番組なのだろうか。