>>米海軍が撮影したUFO、実際の速度を科学者が計算!<<
先日、カナダは情報公開法に基づいて、過去の機密報告をVice Newsで公開した。この報告を集めたファイルの中には、航空管制官に報告されたパイロットによるUFOなどの数々の不可解な目撃情報が記載されている。しかしこの報告書について、ある航空専門家が「アメリカで国防総省や議会が調査しているのに比べて、カナダが公開した報告書は適切に調査されていない」と主張している、とThe Sun紙は報じている。
カナダ軍で30年以上を過ごした元空軍戦闘機パイロットのジョック・ウィリアムス氏は、目撃情報は「報告しても重要視されず、黙殺されてしまう」と証言している。
前述したファイルには2016年9月にブリティッシュコロンビア州で、人里離れた海岸線の上空でカナダのジャズ航空のパイロットが報告した「重要な情報の目撃情報」が含まれている。この時、パイロットは「3つの赤い光が自分の3000フィート上にあり、ゆっくりと進んでいるのを見た」と報告したが、レーダースキャンでは100マイル以内に他の航空機は検出されなかった。目撃情報は運輸省とマニトバ州ウィニペグにある空軍の極秘情報・監視・偵察部門に送られたにもかかわらず、それ以上踏み入った調査は行われなかったと考えられるそうだ。
また、2016年4月に記録された別のレポートではトロントのすぐ北を飛行していた飛行機が「その地域に他の飛行機が飛んでいないときに、非常に明るい光が頭上を通過した」ことを報告している。これも「UFOレポート」として記載されているが、報告内容が編集されているため、どのような措置が取られたかは不明とのこと。
他にも、2018年11月には「明るく輝く光」やその他の謎の目撃情報を含む報告がいくつかあった。そのうち、アルバータ州ハイプレーリーで「携帯電話の電波塔と同じくらいの高さでホバリングしている3つの赤い発光体を目撃。中央の光は点滅し、他の2つは固まっていた」という報告があった。これはNORADのレーダー基地で検出される数時間前に寄せられた報告であり、戦闘機が緊急発進して信号を検出した場所に向かったものの、現場では何も見つからなかったという。その後、報告書では「スプリアスデータ」として、機器の誤作動だという判断を下している。
カナダ空軍の広報担当者は、「気象条件や鳥の群れなど、さまざまな理由で計器の誤作動や誤検出が発生する可能性があり、これは決して珍しいことではありません。レーダーに映る未知の軌跡は、まさに未知のものであることを忘れてはなりません」と語っている。
しかしウィリアムズ氏はこの説明について「可能性はあるが、極めて低い」と言う。NORADが行っているレーダーのカバー範囲は、1つの物体を1つのレーダーソースだけで追跡することは「事実上」あり得ないという。果たして、UFO目撃報告は黙殺されているのか。それとも精査された結果、UFOではない事が確認されただけだったのか。今後の展開が気になるところだ。
山口敏太郎
作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。
YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中
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'Credible' UFO sightings remain a mystery as 'government ignore reports' by pilots(Daily Star)より
https://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/credible-ufo-sightings-remain-mystery-25593336