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吉本興業と岡山県玉野市がタッグを組み誕生した本作は、蔦哲一朗監督がメガホンを取り、岡山県にある「玉野競輪」全面協力のもと、同地を舞台に展開する物語を描く3本からなるオムニバスストーリー。
現役競輪選手である三宅は、玉野市民である縁から本作に出演。「撮影は去年の8月のコロナ禍。公開が大幅に遅れたんですけど、なんとか今日を迎えて安心しています」と嬉しそうな表情を見せ、「映画出演のお話をいただいた時も、嘘みたいな話で『本当?』って感じでした。岡山県玉野市で映画を撮らせてもらえるなんて、自分の選手生活の中でも最高に幸せでした」と感想を述べる。
渚も「公開されるか心配やった」とコロナ禍の公開を危惧していたと言うが、「公開することになり、この場でお客さんの前であいさつするとなって、昨日から遠足に行くような気分になりました。あんまり眠れなくて。今眠いです」と嬉しそうにコメント。渚は第2話で主演するが、「ほとんどセリフがなかった」とも述べ、「『セリフがない演技は難しいでしょ』って言われたけど、そもそも演技してない。自転車に乗っていて、気持ちいい顔も自然に出て来る。玉野市の魅力のおかげ」としみじみと撮影を振り返る。
水川は劇中、園、ゆりやんレトリィバァとの撮影が印象深かったといい、「園さんと僕とゆりやんの3人で食事するシーンがあったんですけど、ゆりやんのアドリブがすごくて……」とゆりやんのアドリブ力に脱帽したとのこと。もっとも、ゆりやんが調子に乗りすぎて、「隣のテーブルの客の食事まで食うアドリブとかしてしまって、ほとんどカットされていました。コロナ禍的にNGだったんだと思います」と付け加えて笑いを取る。
鈴木は園のマネージャーがギャンブル好きで意気投合したと紹介。「玉野市は空気が綺麗で、吸うタバコがうまかった。わかばをパーラメントのように感じた」とこちらも茶目っ気たっぷりなコメントで会場を盛り上げた。
園も「一年少し前の撮影。舞台あいさつを行うことができるのが嬉しい」と感慨深げ。「かたまりさんは、ゆりやんさんのアドリブに対応できているところがすごいなって思いました」と水川の芝居に感心したとも明かし、「ゆりやんさんは楽屋でも、もぐらさんと突然ラップバトル始めたりして、何が飛んでくるかわからない方だなって。そんな中でこっちにも何か飛んで来るかもって、かたまりさんの方に寄って(隠れて)ずっと見ていました」とゆりやんとのエピソードを紹介していた。
(取材・文:名鹿祥史)