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本作は大阪・西成を舞台としたマネー・クライム・エンタテインメント。上西は「僕にとっては西成ゴローは生涯を共にしようと決めた男。その男が今日旅立つということで、普通ではいられないテンション」と心境を述べ、奥田ら名優らに囲まれての撮影についても「僕は監督というより役者。自分が尊敬し憧れる先輩を呼べたのは死んでもいいくらいの喜びだった」と振り返る。
奥田は「監督からエネルギーのあるオファーをもらって、どんなやつなんだろうって。現場でもすごく観察していました」と上西について述べ、「自分の思いを的確に伝えながら、やることはやるという決断力を持っているということがわかったので、この監督についていけばいいんだって気持ちになりました。101点から120点の演技はプレゼントしないといけないなって思いました」と笑顔で上西を讃える。
津田も「現場が楽しかったです。予定調和でやるより何が起こるかわからないというのが撮影の醍醐味という気がしました」と述べ、山崎も「演じる上で難しいシーンが多かったのですが、監督がシーンごとに丁寧に演出してくださったのでやりやすかったです」と上西の監督ぶりを絶賛。
終盤には松原と津田から、監督へ感謝の気持ちを述べる手紙が読み上げられたが、上西は松原と津田の思いのこもった手紙に思わず涙。「僕みたいなものがこんな言葉をいただけるなんて。僕を押して一緒に旅をしてくれた仲間やお力添えいただいた人々に感謝申し訳あげます。この手紙は死んだら棺桶に入れてください」と声を震わせ話していた。
(取材・文:名鹿祥史)