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本作は、昔の恋人と勘違いをしてFacebookの友達申請を送ってしまったことから始まる主人公「ボク」(森山)の過去と現在を描いたラブストーリー。森監督は本作での森山の演技について問われると、「森山は全身凶器ですね」と大絶賛。「爪の先までお芝居している感じがした。(森山の)全身、撮りがいのある感じだなって」と感想を述べる。
この日は共演者の伊藤沙莉が登壇できず、ビデオメッセージでの参加となったが、サプライズで伊藤から森山への手紙も読み上げられ、伊藤は「森山さんという憧れの人を前にして、少し尻込みしてしまった自分がいた」と紹介。「未來さんが撮影時に裏表紙に手紙を書いた本をプレゼントしてくださった」とも明かし、「それを渡してくれた時の(森山の)おどおどした表情を忘れられません」と語ったが、森山は伊藤や監督の言葉に感慨深げな表情。
森山は「満を持して(伊藤演じる)かおりに会うシーンで、自分の緊張と言うか、異様さ、どう触ればいいのかなという感情をどう表現すればいいか考えた。かおりと共に時間を過ごす上で、(伊藤を)緊張させてしまうのはあかんって。それで、一冊本を渡させてもらって、ちょっと言葉もしたためて渡した」と回顧。「それを沙莉ちゃんが受け取ってくれた。僕らの関係性がドライブしていく感じをすごく受けました。今もグッと来る出会いであったと思います」と照れ臭そうに紹介する。
ミュージシャンのCHARAを母に持つSUMIREも本作の撮影を振り返り、「みなさん友達のように接してくれてやりやすかった」と笑顔で話す。「物語にはわたしの生まれていない時代も登場する。でも、ラフォーレ前の待ち合わせのシーンや、映画の中のファッションとか、わたしが学生の時に好きだったファッションそのもので、その時代に自分がいなくてもどこか懐かしさを感じて楽しめる内容でした」と話していた。
(取材・文:名鹿祥史)