上西雄大
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芸能ニュース 2021年11月11日 10時00分
上西雄大「死んだら棺桶に入れてください」 津田寛治、松原智恵子からの手紙に思わず涙
上西雄大が監督と主演を務めた映画『西成ゴローの四億円』『西成ゴローの四億円 -死闘篇-』の上映を記念した記者会見が9日、都内で行われ、上西ほか、両作品に出演する奥田瑛二、津田寛治、山崎真実、徳竹未夏、古川藍、『死闘篇』に出演する木下ほうか、加藤雅也、松原智恵子が登壇した。 >>全ての画像を見る<< 本作は大阪・西成を舞台としたマネー・クライム・エンタテインメント。上西は「僕にとっては西成ゴローは生涯を共にしようと決めた男。その男が今日旅立つということで、普通ではいられないテンション」と心境を述べ、奥田ら名優らに囲まれての撮影についても「僕は監督というより役者。自分が尊敬し憧れる先輩を呼べたのは死んでもいいくらいの喜びだった」と振り返る。 奥田は「監督からエネルギーのあるオファーをもらって、どんなやつなんだろうって。現場でもすごく観察していました」と上西について述べ、「自分の思いを的確に伝えながら、やることはやるという決断力を持っているということがわかったので、この監督についていけばいいんだって気持ちになりました。101点から120点の演技はプレゼントしないといけないなって思いました」と笑顔で上西を讃える。 津田も「現場が楽しかったです。予定調和でやるより何が起こるかわからないというのが撮影の醍醐味という気がしました」と述べ、山崎も「演じる上で難しいシーンが多かったのですが、監督がシーンごとに丁寧に演出してくださったのでやりやすかったです」と上西の監督ぶりを絶賛。 終盤には松原と津田から、監督へ感謝の気持ちを述べる手紙が読み上げられたが、上西は松原と津田の思いのこもった手紙に思わず涙。「僕みたいなものがこんな言葉をいただけるなんて。僕を押して一緒に旅をしてくれた仲間やお力添えいただいた人々に感謝申し訳あげます。この手紙は死んだら棺桶に入れてください」と声を震わせ話していた。(取材・文:名鹿祥史)
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芸能ニュース 2021年07月10日 12時10分
有森也実、トレンディドラマ出演時の“違和感”を明かす 『ねばぎば 新世界』では人情味のあるヒロインに
赤井英和と上西雄大がダブル主演する映画『ねばぎば 新世界』(上西雄大監督)が7月10日より東京・K's cinemaほかで公開中。 >>全ての画像を見る<< 本作は大阪の新世界を舞台に、若かりし頃、ヤクザの組を潰して回った勝吉こと村上勝太郎(赤井)と、その弟分であるコオロギこと神木雄司(上西)が、再びコンビを組んで恩人の娘を洗脳した宗教団体に立ち向かう様を人情味たっぷりに描くアクションドラマ。田中要次、菅田俊、小沢仁志、西岡德馬ら個性的なキャスト陣が脇を固める。 すでに2020年ニース国際映画祭で外国映画部門最優秀作品賞、最優秀脚本賞(上西)、2021年WICA(ワールド・インディペンデント・シネマ・アワード)で外国映画部門最優主演男優賞(赤井・上西)を受賞するなど、映画祭などでも高い評価を得ている。劇中、勝吉の恩人の娘で、宗教団体に入信してしまうヒロインの琴音を演じる有森也実に見どころなどを聞いて来た。ーー『ねばぎば 新世界』はどんな映画なのですか。 有森:懐かしの任侠モノ、人が人を救う人情ドラマという感じの作品です。ーー任侠ドラマで、すごく男臭そうな世界観。オファーをもらった時の印象を教えてください。 有森:オファーをもらったのは2年前で、まだコロナ禍になる前のことだったんですが、事前に上西さんが児童虐待を描いた『ひとくず』を見て、その後でこういう軽妙な仁義ものの作品を撮られると聞いて、上西さんに対して、多才で面白い人だなって印象を持っていたんです。だからオファーをもらってぜひやってみたいって思いました。ーー任侠ドラマについてはどんな点に魅力を感じますか。 有森:人情ドラマがちゃんと描かれている点が魅力だと思います。筋を通す男が出て来て、自分以外の人を守る。今の価値観で見るとファンタジーのようにも思える設定やドラマが面白いと思います。ーー本作では大阪の新世界が舞台。有森さんとはイメージが大きくかけ離れた場所という印象も受けるのですが。 有森:大阪のど真ん中で、雑多で面白い場所だと思っています。そこに生きる人もそれぞれ自由というイメージがあります。実はわたしはプライベートでは行ったことがないんですけど(笑)。撮影にあたっては「方言どうしますか?」って聞いたりもしたんです。でも、「いや、方言はいいですよ」って。ーーこの作品は赤井さんの15年ぶりの主演作という点でも注目を集めています。 有森:赤井さんは撮影現場でも本当に素敵な人です。優しいし。例えば暴力シーンがあったとしても、愛を感じる人なんです。赤井さんから滲み出る個性もすごく素敵だなって思います。ーー有森さんは90年代、トレンディドラマを中心に女優活動をされていました。当時のことを振り返ると、こういう人間味のある役柄、任侠ドラマのようなジャンルの作品への挑戦は何かギャップがありますか? 有森:当時はそういうドラマに出演しながら、たまらなく嫌になる瞬間もあったんです。ただ可愛くてニコッと笑っていればいいんでしょって。もっと違う役をやったり、いろんな自分を見せたいという欲求が常にありました。そういう感情が今の女優活動に繋がっているんじゃないかなって思っています。女優としては「あの役って有森也実だったの?」って言われる存在になりたいと思っているんです。その作品の中で生きるってことをきちんとやっていきたいなって。(挑戦する中で)一通りの役をやって来た気もするけど、おばあさんの役はまだやったことがないとか、これからもやったことのない役をやってみたいです。いい役でも悪い役でも挑戦してみたいなって。ーーヒールを演じることも平気ですか? 有森:ヒールを演じる方が女優にとってはやりがいがあるんです。その役がヒールになる過程というのがちゃんとあるわけですから。そこをきちんと演じることが面白い。もちろん、ヒールを演じることでファンをがっかりさせちゃうかもしれないというのはありますけど(笑)。ーー女優業をこんなにも長きに渡って続けるということを若い頃は想像されていましたか? 有森:いや、思っていませんでした。30歳くらいで家庭を持って子どもが欲しいってそんな風に考えていたんです。今はこうして女優として生きて来て、いろんな経験をできてよかったって思います。女優業を続けることで、作品の中でいろんな人生を生きることができた。これはこれでよかったなって思います。ーー女優を続けて来て、刺激になる存在の人、有森さんにとって目標とする女優さんはいましたか。 有森:斉藤由貴ちゃんは常に意識していました。見る人を引き寄せる力がすごく強い女優さんで、自分も仕事をする中で、この役は斉藤由貴ちゃんだったらどんな風に演じるだろうって想像することがあったりもしました。得体の知れなさや冷たさ、面白さなどいろんな魅力を持った素晴らしい女優さんだと思います。ーーコロナ禍での本作の公開については何か特別な思いがあったりしますか? 有森:映画の中で「ねばぎば(ネバーギブアップ)や!」って叫ぶシーンがあるんです。試写でそれを見たときに、今まさにこの映画こそ、みなさんに見ていただきたい映画だなって思いました。人が人を救う、人が人を頼る、そういうことが詰まった映画。若い人は未来に希望を持って生きることができるけど、わたしくらいの年代になると、先を見ることが重荷に感じたりすることもあるんです。そういう感情を共有することもできる、とてもいい作品だと思います。ーーご自身はコロナ禍でどのような生活をされていたんですか。 有森:今回のコロナは自分たちが試されているなってことをすごく感じました。これだけコミュニケーションを制限されて、表現も制限されて、何かを試されている気が常にしていたんです。撮影するのだって離れて撮影しないといけない、マスクをしたまま待機してとか、作る側としてはすごく苦痛なことも多かったけど、そんな中でも、足枷をつけられてでもやる意味があるとか、仕事を続ける情熱があるということを再確認させられたりしたんです。自分を知る機会にもなりました。だから今はこういう状況も、前向きに捉えて生活をするようにしています。ーー最後に改めてこの作品の見所を教えてください。 有森:上西さんは劇団も持っていて、役者マインドも持っていて、役者を生かすことが上手な人。役者が生き生きしていないと作品の活力は生まれない。赤井さんも素敵だし、上西さんも素敵、西岡さんも昔ヤンチャだったんだろうなって、想像させられるような味があった、そういった役者の活力や魅力をぜひ見て欲しいです。(取材・文:名鹿祥史)ヘアメイク:目崎陽子『ねばぎば 新世界』7月10日(土)より新宿K's cinemaほかにて公開中赤井英和 上西雄大 田中要次菅田俊 有森也実 小沢仁志 西岡德馬監督・脚本・プロデューサー:上西雄大 制作:10ANTS 配給:10ANTS 渋谷プロダクション2020/JAPAN/Stereo/DCP/118min公式サイト:http://nebagiba-shinsekai.com/公式ツイッター:https://twitter.com/nebagibamovie
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芸能ニュース 2021年07月03日 12時10分
“昭和の良き時代のアクション”が蘇る 赤井英和と上西雄大W主演映画公開で「惚れ惚れする」演技が炸裂!『悪名』シリーズを彷彿も
赤井英和と上西雄大がW主演を務める映画『ねばぎば 新世界』が、7月10日から全国順次公開される。 主演を務める上西自らが監督・脚本・プロデューサーを務めた本作。大阪新世界を舞台に、かつてヤクザの組をつぶして回っていた村上勝太郎(通称・勝吉)と弟分の神木雄司(通称・コオロギ)が再会。あることをきっかけに悪徳宗教団体に乗り込んでいく。小沢仁志、西岡德馬、有森也実、菅田俊、田中要次など豪華俳優陣が脇を固め、古き良き昭和のテイストが散りばめられた痛快アクションドラマを作り上げている。 >>全ての画像を見る<< 今回は、赤井と上西にインタビュー。熱く語ってもらうだけでなく、第8回ニース国際映画祭で外国語長編映画部門の最優秀作品賞・最優秀脚本賞、2021年WICA(ワールド・インデペンデント・シネマ・アワード)で外国映画部門最優秀主演男優賞(赤井・上西)を受賞と、外国の映画祭から評価を受けた喜びを述べてもらった。ーーまずは赤井さん。オファーを受けての感想からお聞かせください。 赤井「大映映画の勝新太郎さんと田宮二郎さんの名コンビが出てくる映画『悪名』シリーズを、子どもの頃から観させていただいていたんですけど、それを彷彿とさせるような作品になっているというのを聞いて、うれしくてうれしくて、初日が来るのが待ち遠しいくらい“ドキ”が“ムネムネ”しながら作品に取り組みました」ーー上西さんは、なぜ赤井さんにオファーしようと思ったんですか? 上西「『悪名』は僕の根底にある作品だし、何より、赤井さんと組ませていただけるなら“『親分』と呼びたいな”という思いもあって、すぐに(『悪名』シリーズと)直結しました」ーー昭和の匂いの感じる作風ですが、令和にやることに意義があると。 上西「いまは昔の日本にあったものがなくなっているような気がしていて、あえてそこを現代社会に持ち込むことで、逆に“人間”を描くことができるのではないかと思いました。まさに昔の日本映画のように仕上げさせてもらったので、いまの時代の作品だけど、(観客に)“あれ? これ、昔の映画かな?”って思っていただければ狙い通りですね」ーー赤井さんは、いざ勝吉を演じてみて、彼にどんな印象を受けましたか? 赤井「そないに利口ではないですけども、真っすぐで正義感のある男だなと。暴力はいかんことやけども、それによって正していく、今いないヒーローだと思いますね」ーー性格の面で、ご自身と似ている部分はありますか? 赤井「私、ドラマ、映画、舞台にしても非常に台詞覚えの悪い人間なのですが、台本を見ると、すぐに自分の言葉として言えたので、監督がいろんな私を見て表現してくださったのかなって思います。自分が特に好きなシーンがあるんですけども、2人で焼肉食べているときに(コオロギに)『お前は俺の弟や』って言うシーンがあるんです。そこはジーンときますし、素晴らしい台詞やなと思いました」ーー勝吉は、ファンの方が“ぜひ赤井さんにやってほしかった役”になったのではないでしょうか。 上西「そうですね。台詞を横で聞いていて、役に入っているのに本当に惚れ惚れするというか。金子昇さんが演じる刑事に向かって啖呵を切るシーンがあるんですけど、コオロギとしても上西雄大としてもしびれました。赤井さんファン、大阪のみんなは同じ気持ちになると思います」ーー上西さんはコオロギについてどんな印象を持っていますか? 上西「コオロギはただただ親分(勝吉)が好きで、そばにいたいって思っている男なんですけど、あいつは親分のそばにいてこそ輝くし、力を発揮できる。親分がいないと刑務所に入るようなダメなやつで、一人歩きはできないんです。親分への想いを持って人として立てる……。そういう人間を作りたくて書きました。 実は、コオロギが主人公の『コオロギからの手紙』(上西が作・演出・出演)という舞台をしたんですけど、コオロギは、田宮二郎さんをモデルに作ったキャラでして、今回『悪名』(がモチーフ)ということなので、入れさせていただきました。この舞台は6月末に下北沢で再演する予定です」ーー映画とリンクする部分もあるんですか? 上西「あります。ただ舞台のコオロギは独り立ちできていますけど、映画は親分のそばで生きる男になるので、多少違いますが、似ている部分もあります」ーー2人がお好きな『悪名』がモデルのため、役作りしやすかったのでは? 上西「赤井さんは完璧でした。NGが1回もないんです。僕は共演できる喜びの中、緊張してNGを出しまくったっていう(笑)」 赤井「いやいや、そうやって(脚本を)書いてくれたからね。感情の動きを活字にして書いてくれているんで、そういう気持ちになれた。台詞じゃなくて自然と気持ちが出た映画になったと思います」ーー映画祭で賞を受賞しました。こちらのお気持ちも聞かせてください。 上西「こうした“いかにも日本の昔の映画”のようなテイストが、海外の人に受け入れられてうれしかったですし、主演男優賞をWでいただけたのは、非常に光栄なことだと思いました」 赤井「自分の持っているものをすべて出して、それを評価していただけるのはありがたいことやと思っています。監督はじめ、共演者・スタッフの方に感謝している次第でございます」ーー『ねばぎば 新世界』の前にも共演経験はあるそうですが、お互いの印象について教えてください。 赤井「(上西が監督・主演を務めた)映画『ひとくず』を観まして、役者としての魅力や監督しての力量が素晴らしいなと。これはどちらにしても学ぶこともあって、役者として監督として尊敬する方やなと思っています」 上西「僕ら大阪に住む者からしたら、赤井さんはヒーローの中のヒーローなんですよ。昔から(赤井主演の)映画『どついたるねん』のDVDを持っていまして、1年のうちに何回か観る作品というのもあって、(共演は)夢のような想いでした」ーー上西さんは、監督としても共演者としても赤井さんと対峙されましたが、役者・赤井英和の魅力はどんなところにあると思いますか? 上西「人間力がある方で、赤井さんでしか表現できないものがあるし、お会いすればその魅力に心打たれることが多いですけど、それを観ている人にも受け取ってもらえるような作品にしたいなと精いっぱいやりました」ーー最後にメッセージをお願いします。 赤井「“昭和にあったような、力で正義をとる”という作品はないんかなって思ったところに、このお話をいただきました。私たちより上の先輩方も楽しめる作品になっているのはもちろん、若い人にも斬新に感じながら観てもらえるかなって思います。ぜひともよろしくお願いします」 上西「今の時代に、あえて昭和のテイストで挑みました。赤井さんと僕で、かつての『悪名』を匂わせることができれば最高ですし、昭和の良き時代のアクション娯楽として楽しんでいただければ、心からうれしいです。ぜひ、観ていただきたいです」取材・文:浜瀬将樹映画『ねばぎば 新世界』出演:赤井英和 上西雄大 田中要次 菅田俊 有森也実 小沢仁志 西岡德馬ほか監督・脚本・プロデューサー:上西雄大制作:10ANTS 配給:10ANTS 渋谷プロダクション2020/JAPAN/Stereo/DCP/118min公式サイト:http://nebagiba-shinsekai.com/ 公式ツイッター:https://twitter.com/nebagibamovie7月10日(土)より新宿K's cinemaほか全国順次公開
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