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『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)準決勝進出、『日清食品 THE MANZAI 年間最強漫才師決定トーナメント!』(フジテレビ系)では決勝に進出するなど、実力派としても知られている囲碁将棋。現在では、すゑひろがりず、ジェラードン、GAG、タモンズ、マヂカルラブリーらと埼玉県にある大宮ラクーンよしもと劇場のユニット『大宮セブン』としても活動している。
今回、そんな彼らにインタビューを実施。単独ライブのことはもちろん、大宮セブンのこと、そして大人気のラジオ番組についても語ってもらった。
ーーここ数年の単独ライブ名が『補強』(2018年)、『居残り』(2019年)とポスターも相まって野球テイストでしたが、今回一気にスタイリッシュになりました。心境の変化があったんですか?
根建:もともと単独ライブをするときは、交互にポスターとかタイトルを考えていたんですけど、最近は3回連続で僕が担当していて。急に「単独のタイトルを決めてください」って言われるんで、僕がやりたい(野球関係の)コスプレをやっていた感じです(笑)。特にこだわりはなくて、どうせ写真撮影するなら、やってみたいことをやろうと。
文田:今年からYouTubeで、スーツを着て『絶景漫才』(絶景にセンターマイクを立てて漫才をする企画)をやっていたのもあります。僕的には“シュッとしていることをやっている”っていうボケでもあって、あえて「何やってんだよ」って感じにしたい部分はありました。
ーーライブは漫才が中心になるんですよね?
文田:そうですね。これまで最初にコントをして、そのあと100分くらい漫才をやるパターンだったんですけど、最近は、漫才を1ネタやってハケて……の繰り返しをしています。お客さんもその方が見やすいのかなって。最初は100分以上漫才をする若手がいなかったので物珍しかったんですけど、よく考えたら、お客さんもブレイクがあった方が見やすいだろうなとか思って……。みんな眠そうじゃないし。
根建:確かに。だれるよね(笑)。
ーーコンビ歴18年の中でのターニングポイントや「これがあったから今がある」といったエピソードを教えてください。
文田:吉本のプロジェクトで「神奈川県住みます芸人」をやっているんですけど、芸人が“仕事”として思えるようになったきっかけとなりました。当時新卒のマネージャーと地域や会社に挨拶回りをする中、目の前で営業の仕事を取る風景を目にして。
それまで、吉本の社員がどんなことをやっているのか分からなかったし、営業に行ってスベっても「お笑い知らない人の前でスベっただけだし」くらいの感覚でいたんですよ。でも、そういうことを経験すると、ウケるようにならなきゃいけないなって思うようになりましたね。それまで、ニッチな漫才とか、寄席っぽくないネタをやっていたのに、考えを改めてからは、お客さんに話しかけたり、子どもをイジったり……。“笑い取って帰らなきゃいけない”っていう感覚がついたんで「住みます芸人」はやってよかったと思いました。
根建:“これがあったから続けてこられた”でいうと、(大宮セブンの)マヂラブとかがが結果を出していたからかもしれないですね。
文田:近場の人がね。(同期の)ライスが『キングオブコント』で優勝したり。
根建:もちろんおのおのの努力もありますけど、“頑張ったら優勝できるんだな”って勉強させてもらいました。
文田:マヂラブとかライスとかが優勝すると、感覚的に自分が優勝するのと一緒というか。賞金もらったり、仕事が増えたりはしないですけど(笑)。
根建:改めてマヂラブがスターになるってすごい世界だなって思います。
文田:絶対優勝しない人だもんね。爪痕を残して売れることはあっても、優勝するようなことはなかったから、めちゃくちゃビックリしました。
ーー囲碁将棋さんは大宮セブンとしても活躍中。ユニットの人気も高まっています。
文田:チームで売れているわけではなく、おのおのが外で獲物を獲って持ち帰って、それを食わしてもらっているような状況なんですよ。
根建:本当、僕らは扶養に入っているだけです。
文田:だけど、(同じ大宮セブンの)タモンズは、俺ら以上に獲物を食わしてもらっていてね。
根建:大宮セブンの取材記事を読ませてもらうと、何かとタモンズの名前が出ていて。GAGとかジェラードンとか「タモンズと僕らが頑張らなきゃいけない」って。
文田:自分たちをビリに置かず、タモンズをビリにして自分たちはビリ2に置くことが多いんですよ。
ーー(笑)。
根建:ただ、タモンズも今年の『M-1グランプリ』で結果出すかもしれないし(インタビューは2回戦前に実施)、そうなるといよいよですよ。
ーー大宮セブンの方とは特にどのメンバーと仲良いんですか?
根建:僕が一番仲良いのは、タモンズの大波(康平)ですかね。昔、文田と一緒に住んでいて、僕もそこにずっといたんで。
文田:コンビみたいな感覚だよな。僕は、みんなと仲良いですけど、マヂラブの2人とジェラードンの……。
根建:アタック西本だろ? こいつ、メシとか一人で行くタイプなんですけど、唯一アタックとは行くんですよ。ただそれが不思議で。全然面白そうじゃない。
文田:本当面白くないんですよ。
根建:メシから帰ってきても「お前と食べても面白くねぇ」って文句言っているのに、毎回行くので、意味が分かんない(笑)。
ーー現在、ラジオのレギュラーが5本だそうですね。
文田:一番長くやっている『湘南ワンダーチャンス』(レディオ湘南)とか、いろいろやらせていただいてありがたいです。
ーー特に『囲碁将棋の情熱スリーポイント』(GERA)は、イベントが行われるなど、カルト的な人気を誇っています。
文田:スポンサーが入っていないので「これが言える・言えない」といったものがなく、自由にやらせてもらっています。『湘南~』も、本当は言っちゃダメなこともあるんですけど、あんまり怒られない(笑)。
根建:最初、マネージャーからネットラジオの話を聞いて、わけ分からず始めたんですけど、ラジオ5番組やっている中で一番メールが多いんですよ。もちろん他の番組でも思いますが、“これだけの人が聴いてくれているんだな”って実感しますね。派生して、ほかのラジオ番組にもメールを送ってくれるのもうれしいです。『湘南~』のリスナーは果ての果てにたどり着いてくれた人たちなので、“ついにこっちまできたか”と思いますね。
ーー(笑)。
文田:本当に(『湘南~』は)聴けたものじゃないんですよ。いま、リモートで録っているんで、電話を盗聴したような感じ。盗聴ベースで考えると「こんなにきれいに聴こえるんだ」っていうくらいで。
根建:昔、ミスで同じ回を2週連続で流しちゃったんですけど、それでも誰も気づかないっていう。
ーー(笑)。2人のラジオは芸人さんや業界内でも人気ですよね。
文田:埼玉県にあるラジオ局「FM NACK5」に後輩の代打で行ったときに、プロデューサーの方に「シューター(『情熱』リスナーの呼称)です」っていいながら名刺をいただいたり、ちょっとしか会ったことない後輩に「聴いています」って言われたり、ありがたいですね。
ーー最後にライブのPRをお願いします。
文田:今まで毎年単独ライブをしていたので、“芸人として活動している”って思えたんですけど、去年はコロナでやれなかったんですよ。今回、2年ぶりにやるんで、今年やって良かったなって思えるようにしたいです。いつもよりクオリティーが低くても“2年ぶり”ってことで、みんな喜んでくれると思いますし。
根建:事前に言うなよ。
ーー(笑)。
根建:チケット代3,500円を払っていただくんで、それに見合ったものをしたいですね。元取って帰ってほしいです。
文田:絶対に元は取れないよ。
根建:元は取らしてあげてよ! 「3,500円払って負けたわ」とは思ってほしくないから。
文田:確かにそうね。
取材・文:浜瀬将樹
囲碁将棋単独ライブ『WITH AMAZING VIEWS 2021』
2021年11月12日(金)
開場18:00/開演18:30/終演20:00
前売¥3,500/当日¥4,000
オンラインチケット¥2,500⇒GoTo対象価格¥2,000
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【オンラインチケットは11/14(日)昼12時まで販売】