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病院の警備員、3カ月以上院内で患者を虐待 低所得者など弱い立場の患者をターゲットにした理由は

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 病院内での不祥事は世界で起こっているが、とある国では病院で警備を担当していた男が弱い立場の患者に対して卑劣な行為をする事件が起きた。

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 パキスタン・パンジャーブ州で、病院の警備を担当していた中年の男が、窃盗の疑いがある患者や低所得、ホームレスの患者を病院の一室で虐待していたと海外ニュースサイト『vice』と『TelegraphStar』などが9月21日までに報じた。

 報道によると男は同州にある病院で10年以上、警備員として勤務していたという。男が勤務していた病院は毎日数千人が訪れる、同州では大きな病院だった。男は会議室を管理する立場から容易に会議室を使用できることを利用し、会議室に数人の患者を集めて3カ月以上にわたり、虐待し続けたという。ターゲットとなった患者は盗難などの不正行為を病院内でしたと思われる患者や低所得、ホームレスの患者だった。被害に遭った患者らの具体的な人数や性別、年齢は伏せられている。また窃盗などを犯した患者をどのように男が知ったのかは不明である。

 男はターゲットの患者を会議室に集めると、患者らにいくつか質問をした。その答えが男の満足するものでないと、男は殴る蹴るの暴行を加えたという。質問の詳細は不明だが、『vice』によると、男は患者らの前で裁判官のように、自身の立場が上であるかのような振る舞いをして、大抵の質問に答えに満足せず、患者らを床に押し付けて蹴り、平手打ちをし、髪を引っ張ったという。

 男が患者らに暴力を振るう動画が流出し、警察の捜査によって男は逮捕された。動画がどのようにして警察の手に渡ったのかは明かされていないが、警察は、動画は男自身が撮影したものだとみている。また警察は一部の動画について、病院に関連する別のスタッフが撮影を手伝った可能性も否定できないとしてさらなる調査を進めている。

 男の供述などは明かされていないが、警察によると男の動機は娯楽目的で、社会的立場の弱い患者らをターゲットにしたそうだ。警察は「特に低所得者やホームレスは警察に近づかない」とし、低所得者やホームレスは過去にやましいことをしている可能性が高いと分析しているようだ。またホームレスの場合は保護施設に連れて行かれる可能性を恐れることが多く、暴力などを振るわれても警察に訴えることが少ないことが関係しているとみている。

 このニュースが世界に広がると、ネット上では「患者をターゲットにし、さらにその中でも低所得者などの弱い立場の人たちを集めて暴力を振るうなんて男の神経が理解できない。異常者としか思えない」「明らかに立場の弱い人をターゲットにしているあたり卑怯。立場の弱い人を使って自分の力を誇示したいだけの臆病者」「抵抗できない相手を選んでいて卑劣な事件。男は最低」「安全な場所であるべき病院でこんなことが行われていたと思うと恐ろしい」「この男を雇い、数カ月間男の悪事に気づかなかった病院側にも問題があるけど、10年も勤務していたのなら信頼してしまうかもしれない」「3カ月も暴力を振るい続けるなんて、普通の感覚を持っていたらできない。今回たまたま明らかになっただけで、絶対に余罪があると思う」などの声が挙がっていた。

 弱者をターゲットにした男の犯行は卑劣で断じて許される行為ではない。余罪捜査も含めて、今後さらなる調べが必要となるだろう。

記事内の引用について
「Police Uncover Secret Torture Room in Hospital」(vice)より
https://www.vice.com/en/article/3aq99j/pakistan-torture-room-mayo-hospital
「Hospital worker tortured helpless patients and beat them with shoes in secret room」(TelegraphStar)より
https://telegraphstar.com/hospital-worker-tortured-helpless-patients-and-beat-them-with-shoes-in-secret-room/

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