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M.I.Bは2種類いる!?目撃証言から見えてくるものとは

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 皆さんはM.I.B(メン・イン・ブラック)という奇妙な人々をご存じだろうか。主にアメリカで噂される、UFOの写真を撮影し、情報を入手した人の前に現れるという謎めいた黒スーツの人物で、ハリウッド映画の題材にもなった。

 M.I.Bを目撃したという人は東西を問わず存在するようだが、やはり遭遇した人はアメリカ人に多いようだ。そして、彼らと出会い目撃した人たちの情報をもとにM.I.Bの特徴をまとめていくと、2つのグループに分けられるという。一方は「非常に慇懃(いんぎん)な政府のエージェント」、もう一方は「格好こそ黒いスーツ姿だが、身体的特徴が人間とかけ離れているヒューマノイド」だという。

 このうち前者はほぼ間違いなく、政府ないしは軍や諜報機関の人間で間違いないとされている。FBIもCIAも1950年代にUFOを目撃したという人物やUFOを研究する団体を調査し、思想的な偏りがないか秘密裏に監視していたそうだ。

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 そもそもUFOは「敵国の新兵器」である可能性が捨てきれなかったため、アメリカ軍や政府の様々な機関が調査を行っていた可能性が高いという。M.I.B.がいずれもフェドーラ帽に黒スーツと画一的な格好で、高圧的な態度だったのはこれらの背景が関係していると考えられている。

 だが、M.I.B.には同じ格好をしているにもかかわらず、驚くほど非人間的な者もいたという。彼らは病的なまでに青白い肌、左右違う方向を見ている瞳をしており、遭遇した人によれば「彼らがそばにいると気分が悪くなった。まるで生気を吸われているかのようだった」という。この証言から、欧米で昔から伝えられている吸血鬼との類似性もささやかれている。

 これらの目撃証言をまとめると、最初に登場したのは政府のエージェントのM.I.B.だったのだろう。1940年代から出始めた「空飛ぶ円盤」がアメリカに対する脅威である可能性を調査するため、目立たない格好をしていたのだ。だが、そんな彼らに隠れるように「もう一つのM.I.B.」こと、不気味な黒ずくめの人々も姿を現すようになったようだ。

 米国情報公開法によって機密解除された文書によると、1950年代から1960年代にかけてアメリカ空軍とFBIはM.I.B.に対しても追跡調査を行っていたという。しかし、彼らでも不気味なM.I.B.がいったい何者なのか、何をしているのか結論が出なかったことが明らかになっている。

 もしかすると冷戦の初期に、超自然的なーーおそらくは地球外生命体的な性質を持つ本物の謎の人物が自分の正体を知られないよう、情報機関のエージェントを装う形で擬態していたのかもしれない。黒尽くめで人をまねたM.I.B.は今もどこかに潜み、UFOを目撃した人たちとの接触の機会を待ち続けている。

山口敏太郎
作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。
YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中

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The M.I.B.: Looking at the The Two Different Groups – One Human and One Not(mysterious universe)より
https://mysteriousuniverse.org/2021/10/the-m-i-b-looking-at-the-the-two-different-groups-one-human-and-one-not/

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