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日本オリンピック委員会(JOC)がメダリストを表彰するオリンピック特別賞は、表彰状とともに、金メダルに500万円、銀メダルに200万円、銅メダルに100万円の報奨金が贈られる。表彰式には14競技、41名のメダリストが出席し、伊藤はソフトボールの上野由岐子、空手男子形の喜友名諒とともに、金メダリストを代表して壇上でスピーチを行った。
伊藤は卓球混合ダブルスで金、女子団体で銀、女子シングルで銅と、金、銀、銅、全てのメダルを獲得したが、「混合ダブルで優勝した後に、シングルスが入った。シングルスでは銅メダルを獲得できたんですけど、悔しい気持ちが99%で、団体戦では全て出し切ろうという思いで挑みました」と大会を回顧。大会を終え、「すごく楽しかった」と感想を述べ、「混合ダブルスは特に。男子の選手のボールを受けるんですけど、なかなか男子の選手とプレイすることはなくて、勝つと『やってやったぜ』って気持ちになりました」と笑顔も見せる。
伊藤は「今回は一年半前に延期が決まって、オリンピックに対して気持ちがなかなか乗らなかったことがありましたが、全ての人に支えてもらい、オリンピックのために頑張ろうって思いました。一番練習してきたという自負があります。自信を持つということは楽しむということ。笑って試合に臨むことで力を出し切ることができました」と楽しむことで成績が伴ったことも強調した。
上野も「あのマウンドに帰って来れたことが1番。あれが一番感慨深かった」と大会を振り返り、「そして金メダルを取れた。チームの力は本当に大きかった」と笑顔を見せる。「団体競技ですけど、個の力を必要とされる競技でもある。その個の力をいかにまとめていくか。その思いが強かったことが良かったのかなって。こうしてオリンピックの舞台で結果を残すことができて良かった。この勢いを次のオリンピックへ繋げたい」と語った。
空手の喜友名も「空手界にとっては歴史に残る大会になった。自分が見た景色を次世代の後輩にも見せれるように頑張りたい」とコメント。「オリンピックの舞台にまた空手が戻って来れるよう精進していきたい。空手を通して、和の心というものを少しでも伝えることができたんじゃないかなって思います」と話していた。
(文:名鹿祥史)