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イベントには、日本選手団副主将を務めシングルスでは準々決勝まで進出し、女子団体で銀メダルを獲得した卓球の石川佳純選手と、エスコートキッズを務める予定だった小3の男子と小6の女子の2名の子どもたちが登場。本物のシルバーメダルを触る機会を得た子どもたちは「思ったより重かった!」と興奮を隠しきれない様子で素直な感想を口にすると、石川も笑顔。「東京オリンピックでプレーすることできて良かった。地元開催のオリンピックに出場できてすごく嬉しかったですし、卓球を始めて20年以上になるので、その中で沢山の人に支えられて出場できたオリンピックだと思いました」と改めて喜びと周りへの感謝を表した。
その後は、東京2020大会でJOC・JPC公式ライセンス商品である「TEAM RED® Tシャツ」を交換。子どもたちから「私達を笑顔にしてくれてありがとうございました!」とのメッセージに、石川も「プレーを見てもらっていて嬉しい。私も応援にパワーを貰っていました。今度はみんなにパワーを送って、背中を押せるようなプレーができたら」とエールも交換していた。
会場には卓球台も用意され、「小5の時から始めて、2年ぐらい(習得に)かかった」とした「投げ上げサーブ」を実際に披露。子どもたちは「ボールを目で追うことができなかった」とメダリストの技にビックリ。その後、ラケットリフティングでは「同じ力加減で同じくらいの高さに飛ばして、ボールをしっかり見て集中」することをコーチング。子どもたちの真剣なチャレンジに「本当にお上手。初めてとは思えない。ちゃんとコントロールしていてすごかった!」と笑顔で合格点を与えていた。
イベント後の取材では「実際にお会いしてテレビを通して応援してくれていたんだなということを感じて嬉しかったですし、自分自身が頑張ってきたプレーを見てもらうことはすごく嬉しくて幸せなこと。今日会えてすごく嬉しかったです」と第一声。「最近は会って交流することが難しい中で、今日お話することができて、みんなそれぞれ目標に向かって頑張っていこうというのがあるので、その背中を少しでも押せたら嬉しいですし、自分自身もまだまだ頑張らなきゃいけないって気持ちになりました。本当に可愛くて、色々な話もできてすごく楽しかったです」と交流に声を弾ませた。
東京オリンピックには「プレーできたことが凄い嬉しかったですし、今まで以上にありがたみを感じました。私にとって憧れの舞台でプレーできたことは本当に宝物です」としみじみ。現在は「まだ2か月とは思えない。1年ぐらい経ったように感じる。終わった直後は悔しさもあり、また達成感もありといった感じでしたが、今は本当に新しい目標に向かってスタートしていきたいなという気持ちです」と前を向き、「次の大きな大会は世界選手権になります。シングルとダブルスのメダル獲得をめざして、また全力で準備をして、いいプレーができるように頑張っていきたいと思います」と決意を新たにした。
「離れていても、どこにいても、私たちはTEAMだ。」というテーマのもと、様々な企画を実施してきた「TEAM RED®」。ファイナルイベントで見せた選手とキッズたちの笑顔が、このプロジェクトの大成功を物語っていた。
取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘